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彼女と僕の甘々の日々
官能リレー小説 - 若奥さん

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彼女と僕の甘々の日々 2

他愛もない話で一応の盛り上がりを見せる中、店員が僕らの注文したメニューを持ってやってきた。

「いい匂いがしますね、美味しそうです」
「少しあげようか?」
「いえ、私はこっち頼んじゃいましたし」
イチゴのシロップがかかったかき氷。まあ可愛い女の子だったら当然こっちの方が似合うしね。

「んー、冷たくてキーンってなりますね〜」

穂ちゃん、どんな顔も可愛い。彼女に心奪われそうな僕がいる。

ニコニコしていた彼女は、ふと遠い目で海を見る。

「友達二人が・・・彼氏と別れたからいい男見つけなよって誘ってくれたんです・・・」
「奇遇だね。僕も妻と別れていい女見つけろって悪友達に連れてこられたのさ」

僕がそう返すと、彼女は振り替えって驚いたような目をする。
そしてクスクスと笑いながら言う。

「お互い友達に置いていかれたんですね」
「本当な。酷い奴らだよ」

自分が笑えた事に僕は少し驚いた。
元妻は結構酷い寝取られ方をして離婚になって以来、こんな笑い方できたのは久しぶりだ。
どことなくだけど、彼女とは同じ傷を負った物同士のシンパシーみたいなものを感じた。
だから互いに喋りやすかったのかもしれない。

離婚以来初めて、女の子と楽しい会話ができたかもしれない。
話してるうちに焼きそばも食べ切っていた。

「ありがとう、楽しかったよ」
「ふふっ、私、もうちょっと優さんと一緒にいたいなぁ」
「ま、マジで…?」

彼女の方がはるかに年下なのに、こちらの方が異様にドキドキする。
嬉しい半面、上手くいくかどうか内心すごく心配なのだ。

そんな俺に対し、穂ちゃんは少しだけ表情を暗くして言う。

「前の彼氏・・・自宅デート以外嫌がったから、こう言うやり取りに凄く憧れてたんです」
「おいおいマジかよ・・・前の彼氏も勿体無い事してるなぁ」

前の彼氏とやらは随分ズボラなのか出不精なのか・・・
それとも彼女の身体だけが目当てだったのかもしれない。
いや多分別れた経緯を想像するにそんな気がする。

「こんな可愛い娘とデートするだけでも楽しいと思うんだけどなぁ・・・しかも付き合ってるなら尚更ね」
「ふふ、可愛いとかそんな事ないですよー・・・よく犬っぽいって言われますし」

確かに犬っぽいは言い得て妙だ。
ただしそれは可愛らしさを表現しただけで、貶める意味なんてこれっぽっちも無いだろう。

「なら、この後時間があるならデートしてみるかい?」
「えっ?!、いいんですか!・・・今日はあそこのシーパレスホテルに止まる予定なんで時間ならたっぷりあるんです!」
「奇遇だな・・・同じホテルだよ」

砂浜からも近くそこそこ豪華なリゾートホテルだが、宿泊費は意外とリーズナブル。
穂ちゃんのお友達が保護者と一緒なのだろうか、お泊りとはちょっと驚いたがこの後も一緒にいられる時間があるなら嬉しいものだ。
離婚してからは、ずっと女の子に縁なんてないだろうなって思ってたのに。

お昼を食べた店から出て、砂浜沿いを2人並んで歩く。

「こういうデート、憧れてました」
穂ちゃんの瞳がキラキラ輝いて見えた。

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