未亡人の性愛 6
………、正直もう帰りたい。
だけど、陽子がそれを許してはくれないだろう。お節介が過ぎるだろうがこういう機会のセッティングをしてくれたのは……ね。
何もなしで帰れないだろう。
「会わせてくれる?」
陽子の答えは当然ながら、そうだ。
「お姉さんたちがそう言うなら。アイツは実家にいる。家の場所を教えるから、後はお姉さん2人で頼むよ」
「あなたは?」
「………俺は勘当同然で家を出たから、帰れないんだ、ごめん」
彼とその連れの男はこの近辺に事務所のある土建屋で働いているらしい。
彼の弟はわけあって引きこもってるようで、何という兄弟なんだか……っていうか、行って大丈夫なの?
「アイツにも、外に出れないか、一応連絡してみる。この辺、近くにはラブホもあるし、さすがにお姉さんたちも実家に押し掛けるのもまずいしな…」
なんか色々大変だ。
そこまでしてセッティングしなくてもいいんだけどな。
「いいよ。彼に無理しないようにって…」
私がそう言うと、陽子がパーカーの裾を引っ張る。ダメなのか。