若妻淫願望 8
「そんなこと言っちゃってさ、ホントはもっとしてほしいんだろ?」
「いっ、イ、いや、ぁ…」
不特定多数のいる車内で、快楽に導かれる恐怖。
英梨の耳元で、男が初めて言葉を発した。
嫌がる、抵抗する英梨に、追い討ちをかけるような一言。
「んん、んっ!ん、あ、ぁ…!!!」
なおも止まらぬ男の指使いに、英梨は必死に声を押し殺し、耐える。
男はそんな健気に見える英梨をあざ笑うように指を秘部に突き入れた。
「はぁ、う、うぅ、ん、んーっ!!!!!!」
英梨の身体がビクン、と快感に打ち震えた。
ひときわ衝撃が強く、その後はふらふらとドアにもたれかかる。
「イッたか」
痴漢男がニヤつく。そして英梨の身体を抱き留める。
隣の美波は同じように男にもたれかかり抵抗する力もなく胸を揉まれていた。
「おい、連れてくか?」
「もちろんだ」
「その前に、謝る必要がありそうだけどな」
「それも、もちろんだ」
意識朦朧の英梨と美波は、男に抱えられるようにして次の駅で下ろされた。
(私たち、これからどうなっちゃうのー)
英梨は薄れゆく意識の中でそう思いを巡らせる。
「ごめんなお嬢さんたち」
「偶然電車ン中で見つけて、あの時を思い出しちまってな」
自分たちを痴漢した男たちの意外な言葉。
その正体は―
「………監督さんと、男優さん??」