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幼妻のアブない日常
官能リレー小説 - 若奥さん

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幼妻のアブない日常 76

…旅番組のロケで有名な老舗温泉旅館にやってきた。
細々と活動してきた私にとっては初めてかもしれない大きな仕事だ。

「楽しみだね」
「そうですね…」
ご一緒するのは同じ事務所で4つ年上の女優、浅野美咲さん。
最近はドラマでも活躍している方だ。

それに加え、父親くらいの歳のベテラン俳優さんが加わるのだ。

まあ父親ぐらいと言ってもその人は元アイドルで、あの福山龍一くんの所属する事務所の先輩に当たる人だ。
そんな芸能界では大御所の部類に属する人がこんな旅番組に出演なんて、かなり珍しいことだった。

「美咲さんは南風雅彦さんと共演なさったんですよね?…」
「ええ、今度放送される特番で…久しぶりにお会いできることが楽しみだは…」
2人にとっては番宣を兼ねての出演って訳なのね。

いやあ、そんなところに駆け出しのグラドルの私が加わるというのがちょっと場違いのように思える。
平静を装いながらも緊張感は半端じゃない。
美咲さんを頼ってついていくだけだ。

「やあ、今日はよろしくね」
南風雅彦さんの登場だ。
この人は歳をとってもますますカッコよくなるばかりで…
そういえば、仲の良かった奥様を病気で亡くしたんだっけ…

「よろしくお願いします」
「今は、ちゃんと服着てるんだね」
「ビキニは撮影の時だけですよ」
「ちょっと、女将さんに挨拶してくるよ」

美咲さんがフォローしてくれたし、冗談を言えるぐらいなので余裕あるみたいに見える。

「ここって歴史あるけど、女性が活躍する時代に合わせて秘密のサービスを始めたらしいの」
「えっ、なんですか?それ」
「グローリーホールよ。海外で撮影とかで経験あるでしょ?」
「実はないんです。なんですか、それ?」
「ほんとに知らないの?穴から…」
「風俗みたいですね」

壁の穴からペニスが出てきて、触ったりイカせれるってとっても即物的で、面白そう。
私がそれを知ってて楽しんだこともあると思われてたなんて、美咲さんの中ではグラドルはどんなイメージなのかと不安だ。

「どうして、教えてくれたんです?」
「あなたがグラドルの割に南風さんを誘惑しないし、モラルがあるからよ。まじめはいいけど、息が詰まるもんね。それに、あの人…ババ専門なのよ。私達は対象外らしいの」
「へぇえ…そうなんですか」
確かに先立ってしまった奥様も一回りくらい年上だったし、南風さんは若い女の子との浮いた話を聞いたことがない。

「その分、カメラの回らないオフの時間に一緒に楽しまない、ってこと」
「興味あるんですね」
「ふふっ、結衣子ちゃんだってそうでしょ」

清純派と言われる美咲さんが嬉々としているのは意外だけど、一緒ならば心強い。

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