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幼妻のアブない日常
官能リレー小説 - 若奥さん

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幼妻のアブない日常 63

「遠野和樹です…こっちが婚約者の…」
「早川萌です」
2人の表情は硬い。とても結婚を約束したカップルには見えない。
政略結婚というのも頷ける。

「依頼を受けた星野真紀です。こっちは友人の巽結衣子」
紹介を受けて頭を下げる。
うーん…何の相談なのかよくわからない。

「ご依頼はお二人ともM調教と伺っておりますけど…よかったのかしら?…」
へぇ?…2人とも?…夫婦になるのにそれじゃ行為が成立しないんじゃ…?

「はい間違いありません…ご依頼した通りです…」
はっきりとした口調で答える和樹くん…
こんな時まで爽やかさを振りまいちゃって;…この子って本当にM調教ってものが分かっているのか疑いたくもなる…

「何か事情がおありのようね…2人揃って調教を受けねばならない訳を話してくださらない…?」

セレブとして裏の社交界にデビューするためだという。退廃的な遊びの中にもちろん変態なのもあり、男女逆転のミラーパーティーやSMの経験も求められるらしい。
倒錯したプレイの極致として日本人としてはあの南方熊楠が最初に口にしたと言われる逆アナルやペギングという行為について熟知することを望んでいた。
「Mからってのは、正しいわね。いきなりSをやっても加減や心構えがなってないし」
「かといって、クラブに出向くのは避けたいって訳ね」
「あたりまえのことだけど、プレイに王道はないわよ」
「夫婦で共通の趣味を持つのっていいわね、おしりに少し指を入れた程度で凄いことしたとか言ったら恥かくから、調教に挑んで損はないわ」

真紀と話し合い、まずは二手に分かれていろいろ話を聞くことにする。
真紀は和樹くん。いかにも好みのタイプの男の子だから納得。もしかしたらそのまま何らかのプレイに突入しそうな雰囲気もあるかも。

私は別の部屋に移り萌ちゃんから話を聞く。
すると女同士で安心したのか、衝撃の言葉が飛び出す。

「私……レズなんです」
「えっ!?」

「あっそうなんだ…」
今の世の中…そんなことは珍しくも無いというのにちょっと驚いてしまう…

「だから和樹さんと結婚することになって…戸惑ってしまって…」
「そ、それはそうよね…男の人に興味ないなら仕方ないは…」

そういう趣向を持っていながら、世間体で結婚しなければならない男や女は数え切れない程いるんだろう…

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