幼妻のアブない日常 48
「別に話しを聞くだけでもいいかぁ〜」
「そうよ別に勤めなくてもいいのよ、私たちの目的はあくまでも童貞の包茎くん…それには先ずあのクリニックの中に潜入しないと話しも始まらないは…」
さっそうとビルの中に入って行くニーナ…
この行動力に結衣子は感心してしまう。
「なんか隠れ家みたい」
「堂々と入れないところだから仕方ないんじゃない?」
「…あれ、閉まってる?時間外?」
「まさかの休診日とか」
「そんなはずじゃ…」
廊下にいた女性が私たちに気づく。
「あら、結衣子とニーナじゃない」
かつての先輩、深江理沙さんだ。
「ご無沙汰してまぁすぅ〜」
まさかここで会うと思ってもいなかった2人は愛想笑いを浮かべる…
「どうしたの?こんな所に2人揃って…?」
「そ、それゃあ理沙先輩に会いに来たに決まってるじゃないですかぁ〜」
作成変更である…
まあクリニック内に入れることには代わりは無いんだけど;…
「ところで今日は診療所は開いてるんですか?」
「ええ、今は休診の時間だけどね」
「旦那さんは…」
「ちょっと出払っちゃってて」
「えっ!?」
それでどうやって診るっていうの?
男の人のあまり言いたくない悩みなのに、理沙先輩が診るとでも?
「仕方ないのよ…主人はなんだか時の人と持て囃されるようになっちゃって、今もコメンテーターとしてテレビに出演中なのよね…」
そう言われると確かに、理沙先輩の旦那さんをここ最近メディアで観ない日は無い気もする…
「それじゃあこのクリニックは誰が診療を?…」
「主人がいないんでもちろん手術なんて出来ないは…だから真性の包茎以外の人には言わば、仮性ならば問題は無いんだって、カウンセリングして納得して貰っているのよ…」