幼妻のアブない日常 257
「それから、お義兄さんの態度も変わったんだ」
「うん、気持ちをぶつけることができたからかな、何でも話せるようになった」
その仲の良さは周りからも認められるようになり、兄妹から付き合ってるみたいな見方に変わった。
それから数ヶ月経ったある日、練習を終えてシャワーを浴びていた私に、慎一郎さんが接近してきたのだ。
そう、中学生にもなってちょうど今の梨々子ぐらいの歳の時に…
「それが結衣姉ぇとお義兄さんの初体験の時って訳ね?…」
「ええ…ずっとお預けをくらっていたから、もうそういうことは無いのかと…ちょっと諦めていたのよね…」
「その間は何も無かったの?…」
「そう、慎一郎さんはキスさえもして来なかったは…だから私はてっきり、彼はそういうことには興味が無い男なのかとばっかり…」
「フラれたとか、その間に考えた?」
「一度ね。でもそんなことは絶対ないって思い続けたよ」
「結衣姉は一途だね」
「みんなも大切にしないとね」
私が慎一郎さんのことを真剣に考え始めたのはその数ヶ月後、同じようにシャワーを浴びていた時、コーチのおじさんに襲われ…それを慎一郎さんが助けてくれたのだ。
泣きじゃくる私をずっと抱き締めていてくれた慎一郎さん…
シャクリが治まった私は、慎一郎さんの胯間の昂りに気付いてしまった…
「わ、悪い;…こんな時に;…」
私がソレを発見してしまったことが分かった慎一郎さんは、泣きそうな顔で私に謝ってきた…
「ううん、慎一郎さんは、慎一郎さんは悪くないの…」
私も、「先輩」から名前呼びに変わっていた。
「ごめん…男だったら絶対に…俺だって場合が違えば結衣子を襲ってたかもしれない…」
「慎一郎さん…」
その日は一緒に帰った。
途中、慎一郎さんは私を家に誘った。