幼妻のアブない日常 255
「先輩…」
それを見てなんだか胸がキュン、と締め付けられる思いがした。
「は、早くあっち行けよ、ここは男子用…」
「先輩、何してたんですか?」
「お前には関係のないことだから!」
「関係ないです!」
先輩は怒った私を、驚きの表情で見つめた。
「私、先輩のこと好きです。先輩のことが好きで、ずっと一緒にいたくて…」
「高梨……」
「だから先輩の力に少しでもなりたくて、ここまで着いてきたんです…」
「そ、それは嬉しいけど…自分の力で何とかするから、その気持ちだけで充分だよ…」
「そんなこと言わずに…せめてそのお手伝いさせてください…」
「えっ?…お手伝いって…?」
「先ずはその覆っている両手を退けて、先輩のをちゃんと見せてくださいよ…」
「ま、待て、お前はまだ小学生じゃ…」
「いつまでも子ども扱いしないで、私だって知ってますそのくらい」
「…」
苦い顔をする慎一郎さん。
そう、私だってちょっと興味が出てきたころだった。
「……高梨、お前が、お前の胸が…それでなかなか…」
「やっぱりですよね…私って…」
「小学生のくせに…随分発達してるよな;…」
視線を反らしながら、顔を赤らめる慎一郎さん…
歳上なのに、なんだか可愛く見えてしまう…
「たぶん早熟ってやつなんです…今先輩がヤッていたみたいなこと…私も最近覚えたんです…」
「マジか…」
胸の前で手を合わせた。
「はい…お風呂とか、ベッドの中とか、気持ちよくて、ハマっちゃいそうで…」
隠すことなく本当の、正直に話す。
「俺はずっと前から、お前の身体で、いろいろ想像しながらやってたさ、そんな奴で、いいのか…?」