幼妻のアブない日常 254
そんな歳だから、恋人というよりも兄妹みたいだった二人…
本当に仲のいい兄妹と間違える人もいたぐらいだ…
「結衣姉ぇは、初めっからお義兄さんのことを?…」
「ええ、好きだったは…小学生のくせに、早く慎一郎さんを振り向かせられる大人の女になりたいって、そればっかり考えていたの…」
背も同年代の子より低くてまだガキみたいに見られていた私、それでも胸の成長は人一倍早かった。
当時は男子の視線が一点に集中するから嫌だったんだけど…
「ねぇ、先輩」
ある日、慎一郎さんと一緒にお話ししたくて近づく私。
しかし彼はなかなか私の方を振り向いてくれない。
結局そのまま練習、ついに練習中は一度も近づけず、話すらできなかった。
練習が終わり、プールに残った私は慎一郎さんの背中を追いかける。
痩せているものの薄く筋肉の着いた広い背中…
競泳用のパンツが小さく、丸いお尻の割れ目が少し覗いて見えていた…
ドキドキしながら男子更衣室にまで足を踏み入れる結衣子…
ガランとしたロッカールーム…幸い他の人たちは帰った後だった…
「先輩…」
慎一郎さんの姿は見えない…
奥のシャワールームから水滴の落ちる音が聞こえてきた…
慎一郎さん、いるのかな?
期待と不安半々胸に、私は思い切って近づいた。
まだシャワーを浴びているのか…それでもいいから…
(あれっ?)
ちょっと不思議な感じがした。
シャワーは流れておらず、代わりにヌチャ、ネチャという音がする。
そしてはぁ、はぁ、という吐息。
「先輩、いるんですよね?」
「たっ…高梨!?」
えっ……?
二人の間に空気が固まる…
私は目を見開いて慎一郎さんのその姿を見てしまった…
「ぅわぁな、なんなんだよお前ぇ;…ここは男子専用だぜ;…」
ソコを慌てて両手で覆い隠す慎一郎さん…
だけど大きくなったソコは隠しきれるものでもなかった…