幼妻のアブない日常 227
「へぇ〜受験生なんですかぁ…」
「はい、やっぱりこっちの大学に入りたいんですよね…」
まあその気持ちも分かる…瑠璃ちゃんぐらいの年代の時は私も、早く田舎暮らしから脱出したかったものね…
「それは頑張ってください…お姉さんがこっちにいることだし、僕も出来ることは何でも協力しますよ…」
うーん、できることって何をするのかしら?
龍之介くんは一流大学を出てはいるけど、確かスポーツ推薦だよなぁ。
「ところで龍之介くんは彼女出来たの?」
「まあ、いるにはいますけど…なかなか休みが合わないんですよ」
「ふぅん…」
瑠璃ちゃんが複雑そうな表情だ。
こないだ私とヤッた時は“彼女はいない”って言っていたから、まだ付き合い始めたばかりって訳ね…
「そうなんだぁそれは気の毒ね…龍之介くんは真面目だから…もしかしてそういう関係もまだだったりするんじゃない?…」
「会えばお互い求めてしまいます…彼女も、激しいの大好きみたいですから」
「お盛んねぇ」
「年下なのに積極的で、僕は引っ張られてます」
龍之介くんって案外…??
ダーリンとは違うタイプだったのかなぁ。
「瑠璃ちゃん、私ちょっとお買い物に行ってくるから」
「はぁい、行ってらっしゃい♪」
買い物から帰ってくるとき、私は衝撃的な…まあある意味予想できた光景を目撃するんだけどね。
「すまなかったね;…なんか姉妹水入らずのところに突然お邪魔したゃって;…」
「そんなこと気にしないで大丈夫ですよ…多分お姉ちゃんも、晩御飯をご馳走しようと思って買い物に出たんだと思いますし…」
「それはそれで悪いなぁあ;…」
「そんなぁ…せっかく二人っきりになれたんですもの…龍之介さんのこといろいろ知りたいです…」