PiPi's World 投稿小説

幼妻のアブない日常
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 206
 208
の最後へ

幼妻のアブない日常 208

朝。
ダーリンは起きて朝食を済ませて身支度を整えると、何やら物置をゴソゴソしだした。

「朝早くから何かするんです?」
「出張から帰ってしばらく休みをもらったからさ、好きなことをこのうちに楽しんでおこうってね」
釣り道具にゴルフセット、今日は何処に行くんでしょう。

「それじゃ、帰って来るのは夕方かしら?…」
「あっ悪い…今回は久しぶりに遠出するから、2、3日は帰れないと思う…」

そうなんだ…

「それじゃ気をつけて行って来てよ…夜はだいぶ冷えてきたから、野宿なんてしちゃダメよ…」

行かないで欲しい…と、素直に言えない結衣子だった…



「そっか、旦那さん、せっかく久々に帰ってきたのにそんなこと」
「ホント…強く言えない自分が嫌になるのよ」

愚痴を聞いてもらってるのは幼いころからの親友、草壁紗花。
紗花も同じころに結婚した仲だ。
旦那さんも知ってる人で、すごく仲が良い。羨ましいと思う。

これが何十年も連れ添った夫婦ならば互いの趣味を尊重し、自分だけの時間を有意義に過ごすことも出来るんだろうけど、生憎結衣子にそんな趣味も無かった…

「まあ慎一郎さんって、結婚前からそういうとこあったじゃない?…家庭に縛られたく無いっていうような…」

「うん、そうだけどさ…でもなんか、やるせないっていうかね…私どうしたらいいのって…」
ダメだ。グッと我慢しなくちゃいけないのに涙が込み上げてきた。

「泣くなよ結衣子…慎一郎さんは絶対結衣子を裏切ることはしないって」
「それはわかってる…満足してないのはこっちの方なの…」

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す