幼妻のアブない日常 163
結局私は終電を逃しニーナの家に泊めてもらった。
まあその時の記憶は朧気で、どうやってニーナの家まで行ったのかでさえも、全く覚えてはいないんだけど;…
ちょっと二日酔いの頭で目覚めた時、横でニーナはすでにストレッチをしていた…
「ニーナ;…朝から元気過ぎない?…」
「私、朝の早起きには自信あるのよ」
「羨ましいわ…」
「今日はお休みだからゆっくりすればいいじゃない」
それにしてもニーナ、引き締まったいい身体だなぁ…
モデルらしいストイックなところとか、見習わないといけないかも。
ジムにも通ってるっていうしね…
「私って太り易い体質だから、気を抜くと直ぐに脂肪が着いちゃうのよ…結衣子が羨ましいは…」
「そんな;私だって同じだよ;…スレンダーって訳でも無いし…」
「そこがグラドルとしてやっていくには難しいところよね…ショーのモデルみたいに痩せていればいいって訳でも無いし…かといって太る訳にもいかないじゃない…」
「そうね…グラビアを見る男の子たちって、手の届きそうなグラドルを見て、1人Hするんだろうし…」
「そうなのよね、超一流のモデルってお高いイメージ持たれてなかなか普通の子に声かけてもらえないって悩んでたよ」
「贅沢にも聞こえるね」
「そうでもないよ。大企業の御曹司とか資産家とか、そんな男ばっかりで、好みには程遠いわけ」
ニーナがグラビアの世界に挑んだ訳…なんとなくわかった気がした。
「だから結衣子をお手本に、頑張らないといけないと思っているんだ…」
「えっ、私をぉ?…」
「そりゃあそうだよ…結衣子はグラビア界ではトップクラス…それで女優の仕事まで来てるじゃない…」
「やだぁ、女優の仕事って言っても、チョイ役ばっかりよ;…」
真嶋ユウとの共演以来は、エキストラに毛が生えたぐらいの小さな役ばかりだし;…