PiPi's World 投稿小説

幼妻のアブない日常
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 12
 14
の最後へ

幼妻のアブない日常 14

しばらく観察していると、彼と目が合うようになる。
その度に咄嗟に視線を逸らし気にしない素振りで誤魔化していたが、やがてそれも彼に知られてしまう。

「…」
「は、ハロー…」
「あ、大丈夫です」
…ビックリだ。なんと流暢な日本語で喋った。

「ご家族で旅行かしら」
「はい」

こんな高級旅館に家族で来るなんて、きっとお金持ちなんだろうな…
「随分と日本語お上手なのね…日本には長いの?…」
当たり障りの無い会話で親しくなる…それが基本よね…

「あっ、僕こう見えてもずっと日本で産まれ育って、小中高ずっと日本の公立の学校に通っていたんです…」
その言葉に結衣子はホッとする…英語は得意じゃないのだ…

「そうだったのね…通って“いた”ってことは、もう高校も卒業してるってことなのかしら?…」
さりげなく年齢を探ってみる…

「はい、この春卒業して、今は大学生です」
「あら、そうなの…」
お昼の2人と同じくらいなのね。

「大学はどう?モテるんじゃない?」
「そううまくはいきませんね。全然です」
「なんか勿体無いなぁ、私が同じ大学だったら猛アタックしてるよ」

「僕も大学入ったら彼女作って…と、思っていたんだすけど…そんな上手くはいきませんでした」
照れたようにはにかむ笑顔に母性本能をくすぐられてしまう…

「それなら高校時代にでも付合っていた彼女と、よりを戻すとかはどう…?」
なんだかこの少年の力になりたい…なんて思ってしまう…

「…高校時代はずっと部活ばっかで、彼女なんてぜんぜんいませんでしたよ…」
「そ、そうなんだ…」
その言葉を聞いて、結衣子の頬は弛んでしまう…

「それじゃ大変じゃない?…18といったらいろいろと盛んな時期ですもの…」
あくまでも厭らしく受け取られないよう自然に言う…

この少年が童貞である可能性は高い…
だけどこれだけの容姿を持っているんだ、彼女がいないからといって一夜だけの関係で既に経験済みなことは充分に考えられる…

「ホントそんな暇は無かったですよ…それにチャラチャラ女と遊ぶのはどうも苦手で…」
「そうなの?…それじゃあ…まだ…?」
何気に本質に切り込む…
もし少年が童貞じゃなかったら、今回の旅行の目的と外れてしまうからだ…

「あっ…それって…?」
「あらぁごめんなさい…私ったら勢なりそんなこと聞いてしまって…」
俯きながら謝って見せる…幸い温泉のお湯により充分に頬は赤らんでいた…

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す