幼妻のアブない日常 120
長身、やや身体の線は細目。
それでも爽やかできりっとした顔立ちのイケメン。
私の心はときめき、さらに心のどこかがキュン、と疼いた。
「本日担当いたします、岸田と申します…」
「はい、よろしくお願いします」
岸田さんは手際よく準備を始める。
手始めに手にオイルを塗り、私の首筋から肩にかけてをゆっくりと解していく。
女性のエステティシャンと違って力強く…気持ちいい…
コーディネーターが特別にと奨めてくれたのも分かる気がする…
滑らかなその感触を楽しみながら、岸田さんの股間を盗み見る…
綿地のユニフォームズボンに出来た膨らみ…
この歳で童貞ってことは有り得ないはね…と、岸田のその時分に会えなかったことが少し残念にも思ってしまう…
「岸田さんはおいくつなんですか?」
「僕ですか?25です」
「あら、若いんですね…」
「巽さんこそ、若くてハリもツヤも素晴らしいお肌で」
「仕事が仕事ですから、気を使いますよ」
このサロンの守秘義務は非常に厳しく、外部には一切漏れないから頼もしい。
その為私もどういう仕事をしているか話すことも多い。
岸田さんも人づてに聞いたようだ。
「最近は女優業でも活躍のようで…僕も拝見させて頂きましたよ…」
やだぁ;…あれを観られていようとは;…
「女優業と言ってもチョイ役でしたでしょ?…恥ずかしいは…」
「そんなこと無いですよ…身体を張った姿に感激しました…」
ドラマに出るとは言った。ただ役が役だけにあまり自慢もできず。それでもスタッフの方からは頑張ってと声をかけられた。
岸田さんも知ってたんだ。
「そう言ってくれるとありがたいな…あんな役でも何かのきっかけになればいいと思います」
「巽さんのあの時の姿を想像すると、今日もちょっと…」
「いいですよ。正直な、素直な男の人、好きですよ」