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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 7


「お待たせ」
「ずいぶんと長いシャワーだったね〜」
戻ってきた麻衣子を亜美が茶化す。

落ち着きを取り戻した後のレオは人が変わったかのように麻衣子に謝り倒し続け、麻衣子がそれを優しくなだめるのだった。
麻衣子も自分の誘惑が過ぎたがゆえ、あれだけの激しい行為に至ってしまったと反省する。

それと同時に今までにない快感を得られたと思った。
レオに連絡先を教えておきたかったと思う反面、あれが癖になったら大変だ。
麻衣子はさっきまでの出来事を心に留めておこうと自分に言い聞かせた。

「じゃあ、お泊まりする旅館に行こうか」
後片付けを終えて藍が言う。

「藍が予約してくれたんだよね」
「さすがに実家は使えないのね」
「ウチは大人数泊められるところじゃないから」
麻衣子のツッコミに藍は苦笑いする。

「なかなか良いお宿だよ。露天風呂もあって、しかも混浴」
「へぇ…」
麻衣子は藍の話を聞きながら、レオとの交わりを思い出していた。

(うーん、ちょっと勿体無かったかな。旅の恥はかき捨てって言うし、もう1回位レオ君と楽しんでみたかったわ。2人で混浴なんて楽しそうよね)
久々の熱い体験に舞い上がっている麻衣子は女4人の旅ではなくて、もしもレオと2人旅だったらという妄想に耽る事になった。

(緊張やら興奮やらで顔を真っ赤にさせてる彼と並んで温泉に浸かったり、お互いに洗いっこしたりして身体の隅々まで洗われちゃうとか……良いわね)
麻衣子の妄想は止まらない。

(それで夕食で真っ赤な顔をしてるレオ君にあーんしてあげたり、その後に旅館に布団を敷いて貰ったら、布団は大きなのが一組で枕は2つなのを見てまた真っ赤になったりして……)
「……いこ」

(改めて一晩中優しく可愛がってあげて……いや、ちょーっとだけお酒飲ませて酔わせたらさっきみたいに野獣になるかも)
「……ってば」

(あんなに激しいのを一晩中されたら、私壊れちゃうかも。でも私)
「麻衣子ってば!」
「えっ?!」

気づいた時には3人が変な物を見るように麻衣子を見ていた。
「えっと、何?」
「何、じゃないわよ。着いたわよ」

麻衣子が妄想に耽っている間に宿に着いていたのだった。
「いつの間に」
「何言ってるのよ。さっきから上の空だったり急にニヤニヤしてたり」
「ちょっとキモかったわね」
「旦那との妄想にでも耽ってたんじゃないの?」

「何でも無いわ。さあ、チェックインしましょう!」
夫ならまだしも今日出会った美少年との妄想に耽っていたなどと言えるはずも無く、必死に誤魔化す麻衣子であった。

「案外広いわね」
「一時期手を広げたけど、投資を回収できなくなって宝の持ち腐れってケースでしょ」
「だから、買い手市場なのよ。座敷遊びだってできるんだから」
「女性客のニーズあるの?まだマッサージとかのほうが…」
「男の芸者よ、しかもM男よ」
「へー、おもしろそうじゃない」
「ホストクラブは嫌いだけど、そういうのってワクワクする」
愛美と亜美が建物に入った感想を漏らすと、藍が宿を選んだ理由を話す。
麻衣子だけは大人の遊びへの興味より、海での出会いとロマンスのせいで上の空だった。

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