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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 57

「さっき話したグラビアしてる子の夫よ」
「本屋さんの袋持ってますね。大きい本です。単行本や少年誌じゃなさそうです。写真集とかじゃ、ないでしょうか?」

エミリはオタクらしく分析する。グラビアアイドルの夫なら、趣味どころか蒐集がライフワークかもしれない。

「あのう、麻衣子の旦那さんですよね。奥さんと親しい愛美です」
「写真集買われたんですか?実は、愛美さんも出してるんです」
「ちょっと、エミリちゃん」

いきなり声をかけられ戸惑う彼。
もちろん愛美もエミリもその場で即開封、なんて真似は考えていない。

「ここではアレですからちょっと場所を移って」
「時間大丈夫ですか?」
彼は半ば勢いに押されながらもコクンと頷いた。

麻衣子の夫…本郷慎一郎。
在京民放テレビ局の社員である。

愛美とエミリは慎一郎を連れ、近くにあるカラオケボックスに入った。

「中身見せてもらってもいいですか?」
「ああ…別にいいけど…」
エミリはどこか楽しそうに慎一郎の持っていた袋を手に取り、中身を取り出す。

「それっ……あ」
「あれ、それって…」

2冊の本が出てくる。
ひとつは愛美の写真集。
もうひとつは藍やエミリの所属していたアイドルグループの写真集。

「藍ちゃんや私がいた頃の奴ですね」

「もしかして、窪川リサも?」
「ああ、彼女あざとい所もあるけど、なかなか…」
「じゃあ、一度くらい彼女で自慰を?」
「エミリちゃんもいるのに恥ずかしいな…でも、麻衣子と出来ない時期も必ずあるわけだから…」
「なら、たまに家にくるんで誘ってみませんか?」
「えっ、冗談だよね?」
「恥を忍んで言います!夫が彼女と浮気してるんです。だから、彼女を横取りしてくれませんか?」
愛美は突然涙目になりながら彼に訴える。
「君、女優だよね?だったらその涙を簡単には信じられないな。それに、君のご主人は麻衣子が君をグラビアに誘ったのを快く思ってないんだろ?」
慎一郎はいぶかしそうに答える。
「なら、この際だから言います。彼女を活動自粛に追い込んだのは私の計画でした。夫が彼女と肉体関係にあると分かって…どうしても我慢できなくて」
「確かに、リサと寝れるのは魅力的だ。しかし、君が麻衣子と不仲で僕の夫婦仲を崩そうって作戦かもしれない」
「そんな事は…」
「じゃあ、君とリサと一度にできるなら、その話…乗ってもいい。君は女優だ、憎い相手だって…その場だけでも仲良くして僕に抱かれてくれ」
「それじゃ、私まで夫を裏切ることに…」
ここまで腹を割ったのに、更に譲歩を憎むべき相手とともに肉体関係という屈辱的な形を求められ、思わず躊躇する。
「リサがビッチならご主人の目は覚めるんだろ?だったら、自分の手も汚す覚悟はいるだろ。バレなければいいんだ。僕だって当然リスクは有る」
「だったら、その日は私が藍とでご主人を引き離します。その間に…」
エミリはリサのせいで愛美が予想以上に苦しんでると知り、思わず助け舟を出す。藍が承諾するかわからないが、必死に説得しようと決意する。
「エミリちゃん!?」
「リサのことだから、愛美さんのご主人を利用しようとしてるだけです。だから、同じグループの私なら、リサとは違う形で」
もしかしたら、愛美の夫と肉体関係を迫られる可能性もあるが、この企てでリサが更に孤立すれば芸能生命を終わらせれるかもしれないと思うと、賭けてみる価値はあるように見えた。

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