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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 36

そうと決まれば麻衣子は素早く行動を起こす。
以前対談した元AV女優・春野静香と連絡を取り、事情を説明する。

「窪川リサそっくりの女優さんっていましたよね」
『並木梨穂子ちゃんね。彼女とは親しくさせてもらってるから…でも、先月で引退しちゃったからなぁ…』

なら連絡先を、と尋ねようとしたところで亜美から連絡が入る。
「何?」
『ちょっと愛美の様子がおかしいから問い詰めたら、アンタ達3人で馬鹿な事しようとしてるらしいじゃない』
「いや、それは……」
『そんなツッコミどころ満載の穴だらけな事をやったって上手くいかないわよ』
「……」
『でっち上げ、捏造なんてすぐに発覚するわよ。窪川リサにしたって全く身に覚えの無い事だから堂々と完全否定するだろうしね』
「……」
『オマケに今のネット社会よ。すぐに正体が発覚して無実だと知れ渡ったらダメージにならないわ』
「……」
『そうなった時に今回の一件に関わった人物から情報が漏れようものなら逆にアンタ達が大ダメージを受けるわよ。違う?』
「……確かに」
反論出来ない麻衣子。

「でも、それじゃあどうしたら良いの?」
『嘘偽りだから問題なのよ』
「と言うと?」
『まず不倫の決定的な証拠を掴みなさい』
「それで?」
『後は愛美の旦那のハマり具合次第ね。不倫関係の実態次第で行動を起こせば良いわ』
亜美は更に続ける。

『愛美とやり直せそうなら匿名で2人に証拠を送りつけなさい。それでスキャンダル発覚を恐れて別れるでしょ。特に窪川リサは。但し、そうなると彼女に社会的ダメージは与えられないけどね』
「無理そうなら?」
『関係修復が無理そうなら遠慮なくマスコミやネットにリーク。但し、出来れば窪川リサが言い訳出来ない様に彼女が不倫を自覚しているという証拠が欲しいわね』
「独身だと思っていた。騙されていた。なんて言わせない為に?」
『そう。自覚してたならバッシング材料になるわ』
「そうね。ありがとう亜美。ちょっと相談してみるわ」

4人が本来の距離に戻りつつあることも感じた麻衣子は少し安心しつつも今回の問題に対抗する次の一手を模索するのだった。


翌日、出演した情報番組の生放送が終わった後、麻衣子は確実な情報をつかもうと奔走する。

「窪川リサの周辺で最近噂話とかないかしら」
「窪川さんですか…あの人、男遊び大好きみたいだから、誰が本命なのかわからないんですよね」
麻衣子とは旧知の仲である芸能記者・小早川ちひろを捕まえ、内密に情報を得ようと考えた。
ただ、リサの交友網は広く、男遊びは日常茶飯事…麻衣子も薄々は知っていることだった。

残る三人も水面下で動いていた。
リサを最もよく知る藍は一緒の仕事の際の合間や私的にかつての仲間にリサの動向について尋ね、
疎遠に近い相手には見返りを提供してでも聞き出すように奔走する。
愛美は理想は夫婦でマスコミに円満ぶりをアピールすることだが、それが無理なときでもコメントの際に無理矢理に近いくらい夫や夫婦という単語を口にした。
まるで無関係に見えた亜美も、愛美の夫がどんな女にでも手を出すのか確かめるために接近したり、カメラマンから相手に気づかれないようにうまく撮影するコツを聞き出す。
愛美夫婦の家の隣が空き家なので、そこから監視して不倫の実態を暴き出し、限りなく不貞に近ければ計画が動き出すことになる。

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