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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 35

気になった麻衣子は帰宅するの中止して2人の跡をつけた。
(藍は窪川リサを毛嫌いしてたわね。良い男や上役にしょっちゅう媚びを売ってるらしいけど……)
そんな人物が現在微妙な関係とはいえ友人である愛美の夫と一緒にいる。麻衣子はその事に嫌な予感がしたのだ。

(もしよ、もし仮に2人が不倫関係だったとしたら私はどうすれば良いのかしら?)
愛美夫婦は先日の旅行の一件や新しい仕事の件で多少揉めたりしたものの夫婦仲は悪くない。少なくとも愛美は夫を愛してる筈であった。

(今は微妙な状況なんだから変な所に行かないでよ!)
事と次第によっては愛美は勿論として藍も大騒ぎするだろう。上手くいけば一致団結出来るが、下手をするととんでもない修羅場、大騒動に発展しかねない。

麻衣子は問題有りそうな事が起きない事を祈りつつ尾行を続けた。
そして2人はある建物の中に入って行った。とりあえず麻衣子は携帯電話の望遠モードでその状況を撮影した。
お陰で2人には気付かれてはいない様だ。
「さてと、コレはどう判断しようかしら?」
麻衣子は思わず呟き、内心頭を抱えるのだった。

リサに何の目的があるのかは麻衣子も知らない。
ただ、見た目ではこの2人はいい関係にあるのは間違いなさそう。

「ただ、リサが舞台や芝居に興味があるとは到底考えづらいのよね」
一部始終の模様を捉えられたので、麻衣子は2人が入っていった現場から離れ、また帰宅のルートに戻る。
「私一人じゃどうしようも出来ない。でも誰に相談すればいいんだろう…」

・自分1人で当事者2人を問い詰める
画質がイマイチで本人である事が辛うじて分かるが決定的瞬間ではないから幾らでも言い逃れ可能。

・愛美に相談する
かなり怪しいが自分の主観でしかなく確実に不倫関係だとは言い切れないので、下手をすると無意味に愛美夫婦の仲を引っ掻き回すだけに終わる可能性も有る。そうなると自分との関係が終わりかねない。

・夫に相談する
両者との関係は殆ど無い上に恵介(達)に怒っている。性格的にもこの手のデリケートな問題に向いていない。

・藍に相談する
確実に真剣に相談に乗ってくれるだろうが極度の窪川リサ嫌いの為に暴走しかねない。しかし知人で一番窪川リサについて詳しいのも彼女。

・亜美に相談する
現在微妙な状況なので、恵介の妻の愛美ならまだしも実質部外者の亜美に信憑度がイマイチな相談は無理。

「となると……不安だけど藍しかいないかな?」

帰宅した麻衣子は恐る恐る藍に連絡を取ってみる。

『麻衣子…どしたの?』
「ちょっと、ね。藍、今大丈夫?」
『今家だから別に』
「…お昼のことはごめんね」
『いいよ、麻衣子が悪いんじゃないもの。私の問題につき合わせちゃって申し訳ないくらいよ』

ある程度は立ち直っているようで少しは安心した麻衣子。
意を決して話を切り出してみようとする。

「今からする話だけど、藍、とにかく落ち着いて聞いてね」
『…え、なんか深刻な話?』
「うん…窪川リサが、男と一緒に歩いてるのを見たんだ」
『そんなの今に始まったことじゃないじゃん』

「…今回はちょっとわけが違うよ。その相手がね、愛美の旦那さんなの」
『うわー…』

意外にも藍は怒る様子はなく、電話口で大きなため息を零すのだった。

「彼女がグラビア界に来ても実害はないと思ってたの」
『仕事のためなら、不倫も辞さない女が波風立てないわけ無いでしょ』

愛美の夫を守らないと愛美にも悪影響が及ぶ。リサだけを引き離して破滅させれれば、麻衣子と愛美だけでなく藍も助かる。

「どうするかは愛美に委ねましょ」
『最後は本人の意思よね』

結局二人では手が足りないので三人が集まることとなった。愛美には「泥棒猫が夫に接近してる」とだけ伝え、各自のコネや情報を活用してリサを罠に嵌める事でまとまる。
麻衣子がかつて対談の仕事をした元AV女優にアポを取り、藍が瞬を通して知ったリサそっくりのAV女優を雇い、前に愛美の前に現れた太一に抱かせ、それを録画して動画を愛美が夫に見せれば、リサはビッチだということになって彼も目が覚めて結果的に三人が得をするという目論みが練られる。

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