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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 34

リフレッシュした分、仕事も頑張れるようになった四人だが、その仕事で思わぬ波乱を生む。
愛美はグラビア、亜美は下着のモデルと普段の職域を超えてより肌を晒した事が原因だった。
二人の夫は人妻としての自覚がないと不快感を示し、麻衣子と付き合いがあるからと責めた。
その麻衣子もある人物との対談が思わぬ誤解を招く。相手が元AV女優だったからで、テーマはギャンブルとエロとは無関係であったが、衣装がセクシー対決の様相であったのも有らぬ誤解を招いた。
藍は麻衣子がグラビア界で人気と影響力がある限り、かつて同じグループのメンバーがグラビアに流れてもある程度抑えが効くと、不仲の相手より優位に立つ意味でも切れない関係だった。
夫婦仲や友情にまで影響が及んだが、仲良し4人組が二組に別れただけに留まり、双方の溝は深いものの空中分解は免れた。
決定的ではないが、全員人妻で本人同士だけの問題でなく、しばらく距離を置くことで落ち着くこととなる。
藍と麻衣子、愛美と亜美で付き合いや遊びの方向性も変わっていった。

愛美は自身のコンプレックスから脱却できたものの、夫からはもう少し露出を抑えてほしいと頼まれ、違った意味で悩むことになった。
反面彼女のグラビアは業界からもファンの間からも好評を得て、事務所には次の仕事が引っ切り無しに入ってくる。

愛美は亜美と一緒に都内のスタジオにいた。
亜美も愛美に刺激を受け、グラビアに挑戦すると決めたのだ。
こちらも渋る夫を何とか説得して手に入れた仕事。
広告の水着モデルはやったことがあるが、それとはまた訳が違う世界に、亜美は心をときめかせていた。

一方、その頃。
「はあ、全くふざけてるわね!」
藍は、とある店の個室で麻衣子に愚痴っていた。
「愛美と亜美の旦那も勝手な事言って!」
「まあまあ」
「麻衣子。アンタ悔しくないの?!今更グラビアや下着モデルぐらいでグダグダと。今時、現役のアイドルだってやるわよ!」
「まあね」
「それに元AV女優と話をしたぐらい何だって言うのよ!アンタ達だって一度や二度お世話になってるでしょうに!」
「AVを見た事無い男性なんて、まあいないでしょうね」

「愛美と亜美ももっと旦那に文句言いなさいよ。自分の友達を悪く言うなって!」
「お、落ち着いて藍」
「麻衣子、何で言われっぱなしでいるのよ?!」
藍は益々ヒートアップする。

「2人の旦那さんの言う事も、強ち間違ってるとは言えないから……」
「どういう事?」
漸く落ち着きを見せる藍。
「旅行中に愛美に自信をつけさせる為にちょっと嗾けてるから…芸者を呼んだ後に藍と亜美が寝てる時に…ね」
グラビアを勧めたり、翔に対して大胆な真似を愛美にさせた事を気にしている麻衣子。

「オマケにそれをキッカケに愛美は……まあ、その、色々と有ったみたいだから」
麻衣子は具体的には言わないが自分が愛美の浮気のキッカケになった事を匂わす。

「それで、自信を持った愛美がグラビア活動を始めたんだから、私が原因なのは事実なのよ」
「……」
「亜美に関しては特に何もしてないけど、愛美が新しい活動を始めた事も影響してるでしょうね。それに単独行動になった事も遠因になってるわね」
「……」
「2人が旦那さんに強く出れないのも、その、旅行中の負い目が有るからでしょうね」

それを聞いた藍は溜息をつく。
「それなら、あの宿を選んだり、実家に帰りたがった私が元凶じゃないの」
「べ、別にそんな事は…」
「何にせよ、私達に責任が全く無いわけではない……と」

麻衣子が頷く。
「仕方ないわね。ほとぼりが冷めるまで暫くは4人で集まるのは諦めるか」
藍は渋々呟いた。

意気消沈する藍が気の毒に思えてならなかった。
と同時に、この状況をなんとしても打破したい、麻衣子はそう思った。

藍と別れ帰宅の途につくためしばらく街中を歩いていると、前方を歩く男女の姿にハッとする。
双方とも知った顔だったからだ。

男のほうは新田恵介、愛美の夫であり子役での活躍後数年間燻っていた彼女の才能を見出し、自分が旗揚げした劇団で女優とした開花させた張本人。
女のほうは窪川リサ、藍とはかつて同じアイドルグループに所属しておりそのセクシーさでグラビアでもトップを張り続けている存在。

「…何なのかしらね」

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