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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 33

「素晴らしいマッサージだったわ」
「ありがとうございます」
「でもまだ“凝り”が残ってるわね……」
「!!」
「あっちにはちゃんとしたベッドも有ったし浴室も付いてるのよね此処?此処とあなたはいつ迄私が独占出来るのかしら?」
「明日の朝まででございます」
興奮を隠し切れない様子で翼は言った。

「なら友人達と食事を済ませたら直ぐに戻って来るわ。そしたらもっと“マッサージ”してもらうわよ。一晩かけてじっくりとね」
「畏まりました。お待ちしております」
翼は大喜びで承諾した。
そして亜美は急いでシャワーを浴び“一旦”部屋に戻っていった。

亜美が部屋に戻ると全員揃っていた。いい時間だったので食事をとる事になった。しかし、昨日と違い手早く済ませた。
そして食事後………

「ごめん、マッサージの途中だから行って来るね。遅くなったら皆寝てていいわよ」
と亜美が言い出すと。
それを受けて愛美がこれ幸いと
「ちょっと、私も出てくるわ。先に寝ちゃってもいいから」
言い出した。

更には藍も
「ゴメン、ちょっと気になる事があるから実家に戻るわ。朝には戻るわね」
と言い。そして麻衣子も
「わ、私もちょっと用事が有るのよ。遅くなるから寝ててね」
と続いた。

そして4人は揃って部屋を後にした。
勿論翌朝まで誰も帰って来る気が無かったのは言うまでもない。


「おはよう」
「あら、朝風呂?偶然ね」
早朝の露天風呂、麻衣子がお湯に浸かっていると亜美が入ってきた。

「いつごろ部屋に戻った?」
「うふふ、それは秘密」
「…いいことあったみたいね」
「そっちもでしょ?」

そこに藍と愛美もやってきて。
4人全員が早朝の露天風呂に揃ってしまったのだった。

互いに深くは尋ねなかったものの、そのスッキリした清々しい表情で一夜の出来事を悟るのだった。

但し、程度の差こそ有るが全員お疲れの様だ。特に麻衣子はクタクタで亜美もかなり疲れている。

そしてダラダラと喋っていたのだが当初は話すつもりはなかった筈の、
【皆は昨日の夜はどんな風に過ごしたの?】
という話になった。
愛美は
「えっと、悩める者同士で相談を……」
亜美は
「ちょっとマッサージを受けてたわ」
藍は
「何ていうか、古い知り合いとお喋りをね」
麻衣子は
「まあ、その、可愛らしい獣と戯れてたわ」

4人共、表現が控えめながらも報告をしあって昨夜の熱い一時の思い出に浸るのだった。

チェックアウトを済ませ、旅館を出る4人。
それぞれにいろいろな意味で満足できた今回の旅だったが、それも残念ながらおしまい。

「仕事に空きができたらまた来ないとなぁ」
「そのときはまた一緒してもいい?」
「わかったよ、亜美にも声かけとく」
「そのときはあの旅館でね!」
「わかったわ(…よっぽどいいマッサージ師だったのね)」
藍と亜美は次に来る予定が楽しみになったのかも。

「…また会えるかなぁ」
「(愛美…やっぱりあの彼と…でも私も一緒よね…)」
愛美と麻衣子は偶然の出会いに少し未練があるようで。

ひとまず仲良し4人の旅は終わりを告げるのだった。

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