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若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

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若妻遊戯 24

「なら、今から俺の部屋のベッドに」
「調子にのるな」
「だって今、私を口説けって」
「本気にするな。それに口説くにしても、もう少しムードのある台詞は言えないの?私が独身でフリーだったとしても今のじゃ話にならないわよ」
「だって、俺だよ」
「そうね、ごめん。私が馬鹿だったわ」
「いや…そこでアッサリ納得するのかよ」

流石に瞬は不本意らしい。
「今迄の事を考えたら妥当な評価よ」
「ちぇっ」
身に覚えが有るので渋々引き下がる瞬であった。

「ふふっ」
「な、なんだよ、何が面白いんだよ」
「瞬ってば相変わらずだなぁって」
しょげる瞬を見てクスクス笑う藍。もちろん軽蔑する笑いではない。
昔と変わらないヘタレで不器用な瞬が可愛らしく愛おしく思えたのだ。

「彼女とかできた?」
「考えりゃわかるだろ」
「一応よ。世の中には物好きな女の子だって少なくないんだから」

「慰めてるのか貶してるのかどっちなんだよ?」
「慰めてるわよ。からかってもいるけどね」
なんだかんだ言っても可愛い弟分である瞬とこうして話せた事で、帰って来て良かったと思う藍であった。

「ついでだから瞬の家にも寄っていこうか」
「えっ、でも、今誰もいないぜ」
「別に良いわよ。久し振りに見てみたくなっただけだから」
「家は観光スポットじゃないんだけど」
「良いから良いから」
藍は母に一言告げて瞬の家に向かうのだった。

「あんたさ、AV好きなんでしょ?どんなのをよく見るの」
「巨乳さ」
藍は久々に弟分の部屋に上がる。
「これって、アイツに似てない?」
「リサじゃなくてリナだけどな」
割とわかり易い場所にDVDを保管してたので、藍は探り当ててチェックする。瞬が割と抵抗を示さないのは、過去に彼女のタンスから下着の入った引き出しを見たことがあったからだ。
「非生産的ね」
藍は内心、本当に元アイドルからAVに行けばいいのにと感じたが、似せているだけの別物に興醒めする。
「こんなもの見て、一人でしたって…リアルには結びつかないわよ」
「じゃあさ、俺の童貞もらってくれよ」
「馬鹿言わないで!」
「年下なんだからしょうがないだろ。それに、リサでは抜いてるけど…藍では一度もない。これって負けてるよな。アイドルどころか、女として…」
「負けてるわけないじゃない」
彼女は反発しながらも、確実に動揺していた。媚びなくても売れる自らに自負心があったが、女として負けるのも我慢ならなかった。
「ファンサービスして、俺をファンにしないと勝ったことにならないぜ。永遠に」
「そこまで言うんなら、あんたに私の凄さを教えてあげる」
藍は彼のベッドを一瞥すると、自ら脱ぎ始める。

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