PiPi's World 投稿小説

若妻遊戯
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 21
 23
の最後へ

若妻遊戯 23

「おまたせしました。そろそろ次に行きましょう」
「あんっ、もおっ、まだ私を犯し足りないの?」
自分で挑発しておいて嬉しそうな愛美。
「はい。もっと愛美さんを鳴かせてみせます」
「んもう、誰かさんが起きちゃって聞かれちゃうよ〜」
「じゃあこれで終わりですか?」
2人とも、明らかに止める気の無い表情で終わりを匂わせる発言をする。

「だ〜め。まだまだよ。この部屋にたっぷりと痕跡を残してあげましょう」
「酷い人だ」
「お互い様よ」

こうして更に数ラウンドをこなした後、2人はロクに後始末をせずに部屋を出た。
その際、まだ目覚めていなかった太一の手首のロープのみを解き、脅しの書き置きを残し、コップに入れた水をぶっかけて意識を取り戻しかけたのを確認して急いで部屋を出た。
わざわざ起こしたのは、万が一目覚めが遅くて従業員に入って来られたら騒ぎになるからだ。

目覚めた太一は悔しがったが、仕返しする方法が無い上に弱みも握られた為にどうしようも無く、せめてとばかりに残り香をオカズにしてオナニーにふけるのだった。



「お友達と旅行中だったんでしょ?わざわざ時間を作ってきたの?」
「今日はそれぞれ単独行動の日って決まったから。そうじゃなきゃ来ないよ」
藍にとってはつかの間の帰省となった。
母親と久々の会話を交わしながら、父親の写真が飾られた仏壇に線香を立てる。

巨大組織だったアイドルグループを卒業後、仕事は一気に減った。
しかしそれでも藍は辞める気は一切見せず、パートナーも得た。

「旦那さんは忙しいのね」
「お父さんが元気なうちに挨拶に行きたかったな」
父親の猛反対を押し切り、母親からは温かく見守られながら、藍は一生懸命芸能界で頑張り続けた。
母曰く晩年は藍の活動を誇らしく思っていたようだが、そんな顔はついに見ることなく父は旅立ってしまったのだ。


「あら…ちょうどよかったわね」
母親が玄関先で誰かを呼び止めたようだ。
「誰か…」
藍が顔を覗かせると、一人の少年が母親の隣にいた。

「えっ?」
Tシャツ姿、背は藍よりも少し高いくらい。
「えっと…誰?」
「あら、藍も忘れちゃったかしら…昔はよく遊んであげたじゃない」

「瞬くん!」
「くんはいらないよ、藍ちゃん」
「言うようになったじゃない」
「業界人ほどじゃないよ」
藍はすぐ再会した少年と打ち解ける。母は娘が結婚してからは、あまりあれこれ介入しないスタンスなので、すぐに席を立った。
今に始まったことでなく、藍も結婚報道の際に母に迷惑をかけた事を理解しており、配慮して絶妙な距離をとっていた。
「親父さん、厳しかったから…もし生きてたら結婚の時も大変だっただろうな」
「瞬ったら、ライブには来てくれなかったのに、式には来てくれたものね」
「俺なんかがいいのかって思ったけど、ドレスの下ってガーターかもって考えるだけで…」
「相変わらずスケベなのね」
瞬はアイドルよりAV女優が好きで、もしそっちに転向したら絶対ファンになるという励ましとも本音ともつかない言葉を聞かさたこともあった。
そのときは、いつでも辞めれるけど頑張れる間に頑張れという意味と受け取り、レッスンに励んでいた。
「ごめん、実はリサちゃんも来るかもって…ささやかな希望もあったんだ」
「…それは、どうも!」
彼女は自分がアイドルになっても特別扱いしない所が好きだったけど、同じメンバーで胸が大きくて媚びもうまい一人の名前を出されると不機嫌になる。
藍は彼女と仲が良くなかったので、当然プライベートな付き合いもなく、義理事であっても来ることはまずない。
「あれ、怒ってる?」
「よりによってアイツと会える事を期待してたと聞かされたらね」
「仲が悪いの?」
「今だから言えるけど、あの娘とは仲が良く無いの。大嫌い!」
「そ、そう」
藍の本気のテンションにちょっと引く瞬。

「陰口叩く様だけど、お偉いさんとかカッコ良い男の子に媚び振りまくるから嫌いなの。向こうも私の事は好きじゃないから今後も家に連れて来ることはないわ」
「えー」
「……文句有るの」
「いいえ!有りません!」
藍の底冷えする声色に震え上がり即座に藍に従う瞬。

「あんたの趣味にどうこう言うつもりはないけど、あの女はオススメ出来ないわ」
「そ、そうですか」
まだ腰が引けてる瞬。
「あんなのに手を出すぐらいなら、私を口説きなさいよ」
「でも、結婚してるじゃん」
「アレに負けるのだけは我慢ならないのよ。見知らぬ人ならまだしも知り合いのあんたならね」

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す