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*果実* 柚子編     《第二章》
官能リレー小説 - ロリ

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*果実* 柚子編     《第二章》 7

それと立ち上る嗅ぎ慣れない匂い。
それは祐介が自慰の後始末に使われたティッシュの臭いだった。
震える手でコンドームを手に取る。
ピンク色の薄いゴムの中には透明になった液体が溜まっていた。
(せーえきって白いんだよね?これって?)
柚子は精液は時間が経つと透明になる事を知らなかった。
コンドームの不思議な触り心地に興奮する。
祐介のペニスの被せられ、桃の膣に入っていた物だと思うと更に興奮した。
スルスルグニュグニュツルツル
面白がって指先で遊んでいるとゴムが破けて中身が溢れ出してきた。
「わわわわわ!」
ドロリとした冷たい液体が手にこぼれる。
「大変!」
慌ててティッシュでそれを拭う。
べっとりと粘る液体を拭こうとすると伸びてしまう。
「ああ!もう!」
兎に角ゴミを片して手を洗いに部屋を出た。
石鹸でよく洗い、手を拭うと手の臭いを嗅いだ。
微かにゴミ箱から立ち上っていた臭いがした。
(これって精液の臭いなの?)


「祐介が桃さんとHをした臭い...」

「祐介と桃さんが...」

二人がベッドの上で混ざり合う様子が脳裏に浮かぶ。
何せ経験不足の柚子の妄想ですから、だいぶ簡略化された画であったが

その想像だけで、柚子の胸は十分過ぎるくらい焦げる。

胸が苦しくて吐いてしまいそうだった。

苦しくて

苦しくて

苦しくて

気付いたら柚子は泣いていた。温かい雫が頬を伝う。

悔しかった。

桃にはできて自分には出来ないこと。



「私には祐介を独り占めする権利がない...」

*****

「今日はありがとう。」
「こちらこそ。おかげで充実した休みになったよ。」
祐介達は早めの夕食を取り桃を家の前まで送りに来た。
桃は祐介の両手に下げられた紙袋を片方受け取る。
「中身、間違えてないよね?」
「え、ばれた?」
「もぅ〜!」
中身はアダルトショップで買ったもの。
お互いに何が入ってるかは知ってるが意地悪をすると桃はじゃれるように怒ったふりをする。
「じゃ、名残惜しいけど帰るから。」
「うん。柚子ちゃんにお大事にって。」
「ああ。」
祐介は桃が家にはいるのを見ると家路につく。

途中スーパーに寄るとお惣菜とバナナを買う。
デートの途中、
柚子は本当に具合悪かったのでは?
と考えが頭をかすめて気になり続けていた。
片手にスーパーの袋。
片手にロゴや店の名前の無い単色の紙袋。
考えるとシュールだなと考えながら祐介は家に着いた。
「ただいま。」
親父が再婚するまで使っていなかった単語だ。
最近ようやくこの単語に慣れてきた。

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