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*果実* 柚子編     《第二章》
官能リレー小説 - ロリ

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*果実* 柚子編     《第二章》 14

窓の外は日が暮れてドップリとした暗さになっていた。
この家は街路灯の恩恵からちょうど外れたような位置にあるので深夜の様な暗さだが時計を見るとまだ8時だった。

柚子は一階に降りると祐介がリビングでソファーで寛ぎながらテレビを見ている。
「おはよ。具合いいなら何か食べるか?」
「具合なんて最初っから悪くないよ。食べる」
寝起きで機嫌が悪いのか、なぜか祐介に突っかかるような言葉になってしまう。
祐介は冷蔵庫から作り置きのお惣菜を適当に温めるとレーブルに並べ、味噌汁とご飯をもった。
寝起きを考慮してるのかどれも量は少なめに出されている。
柚子はそんなことを考えながらモクモクと食べる。
祐介はテーブルでいつもの席に座りながらお茶をすすりながらテレビを眺めている。
そんな祐介をチラチラ盗み見ながら柚子はご飯を平らげた。
「おかわりは?」
「ン、いらない。御馳走様」
「ん。御粗末様。って、俺が作ったわけじゃないか。」
お総菜は母、杏が作っていった物。
「お母さんに言いつけてやる〜」
「そんなことしたらバラしてやる〜」
祐介はテーブルに一枚の紙を滑らせた。
カラープリントされていて柚子は何かのチラシかと思った。
手に取ってみるとそれは有り触れたプリント用紙であるが、内容を理解すると酸性液を吸ったリトマス試験紙の様に瞬時に赤くなった。
そこにはバナナを咥えパジャマのズボンをズリおろして前と後ろの股間を弄りながら寝ている自分が印刷されていた。
「ななななななな!」
何よこれ!と言いたかったが下がまともに動かない。
祐介はヒョイと紙を取り上げるとガスコンロでそれを燃やした。
「アチ!アチ!アチ!」
紙が全て黒くなるように回しながら流し台に放り込んだ。

「ふっふっふ。兄に逆らおうなんざ10年早い…かな?」
「何でそこで疑問形になるのよ」
「ま、ともかく。逆らうのは自由だけど、あ〜ゆう物があるってことを覚えといて節度のある反抗をしてくれ。」
「脅迫されて節度を弁えろって…。」
「兄妹喧嘩くらいは楽しくやろうってこと。それ以上のいがみ合いは勘弁な」
「犯罪レベルの強迫しながらよく言うは。」


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