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*果実* 柚子編     《第二章》
官能リレー小説 - ロリ

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*果実* 柚子編     《第二章》 5


     *

駅まではそんなに遠くないし
天気も良かったので歩いて行くことにした。

桃とたわいもない話をしながら目的地を目指す。

そう...
そこを目的として歩いていたはずなのに...

いざ目の前にすると入りずらいことこの上なかった。



辺りを見回す。こんなところ知り合いに見られたら大変だ。
特に学校のやつらには見られたくない。
明日からのあだ名は「変態」になってしまう。

ちょっと引いてしまっている俺をよそに、桃はさっそうと店の中に入っていく。

「もっ桃!」

俺は慌てて後を追いかけた。


     * 

桃は道すがら雑貨を珍しそうに手に取ったりする。
雑貨といってもBBT(基礎体温専用体温計)や、ノンオキシール(殺精子剤)だったりする。
興味津々な桃と打って変わって俺はかなり恥ずかしい。
「そういえば、この手の店特有の古いビニールが腐ったような臭いがしないな」
「え?そうなの?」
「そうなのって…。」
「私、こういう所って始めてだから。」

あまり物怖じしない態度を見て「嘘でしょ?」と突っ込みたくなるが、同時にあのドン○ホーテ並みに狭くて怪しい雰囲気に連れて行ったらどうなるのかと言う思いがこみ上げてくる。
辺りを見るとカップルが結構いる。
大半は女が主導権を握ってるようだ。

今の主導権は殆ど桃が掴んでいる。
店内を見回し、あれやこれやと俺に話しかける。
SM用の手錠とソフトSM用のファー付きの手錠、どっちがいいのだろうとか、
赤い縄と荒縄、どう違うのかとか、。
声のトーンを押さえてくれているけど、それでも結構恥ずかしい。
桃はBBT体温計とその側に置いてあった本を購入した。
本は体温計の使い方やグラフが書かれている。
「もしかして、桃さん?」
「え、やだな。そうじゃなくって、ほら、生でやるんでも出来るだけ安心してやりたいでしょ?」

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