彼女はスーパー小学生! 22
普段のダンスと同じくらいにリズミカル。まるで本当に踊ってるかのように腰を振る。
「あっ、あっ、悠くんっ、悠くんっ!!」
「くるみ…」
切ない表情。痛みが消えたみたいに感じる。
「いっ…いいっ!気持ちいい…こんなに気持ちいいの…」
くるみが微笑み、激しく腰を振る。
ポタリ、ポタリと胸に何かが落ちる……涙、なのか。
大丈夫と言いかけた口に指が押しつけられる。
指は穂乃果のものだった。
「嬉し涙よ・・・くるみもこの日を心待ちにしてたんだから」
ニコニコとそう言う穂乃果。
「そう、痛いのも幸せだったから」
いつの間にか穂乃果と反対側に有紗が来ていた。
さっき痛がって泣いていた有紗はまだ頬に涙の跡があった。
「私、これで決意できた・・・私が悠を生涯守ってお世話するって」
そんな有紗の顔は綺麗だった。
そしてもの凄く愛しいと思えた。
「あっ!あたしもっ!悠くんのお世話っ!たっぷりするのっ!」
そう言いながら腰を踊るように振るくるみ。
そのリズミカルなセックスダンスに僕も限界が来たのだ。
「くるみ!もう出るっ!イくよ!」
「あああっ、あっ、私も、変な感じ…うあああああああっ!!!」
くるみの中にも熱い塊を放つ。
彼女も動きが止まり、僕の胸に崩れ落ちた。
「幸せ」
そう言ってお互い見つめ合い、キスをした。
くるみが身体を離すと、今度は莉愛が僕に覆い被さってくる。
「悠くんっ!好きっ!好きっ!好きっ!」
何度もキスしてくる莉愛。
元々かなり内気で人見知りな莉愛は、最初アイドルやるのも嫌がっていた覚えがある。
でもダンスに抜群の才能があり、メンバーは言わば幼馴染み。
そんな環境だからやっていけてるけど、まだ喋るのとかは苦手にしていたりする。
でも、そんな莉愛は可愛い。
「僕も好きだよ、莉愛」
今度は僕からキスを返すと、彼女の目に涙が光る。
莉愛もこの時を心待ちにしていたんだろう。
「エッチなダンスも・・・くるみに負けないように頑張る・・・」
くるみと莉愛はライバルでもあり、親友でもある。
アイドルしたくなかった莉愛がアイドルできてるのも、くるみとのライバル関係も大きいみたいだ。
隣で横になっているくるみがこちらを向いて僕らを見つめた。僕らを応援してくれるように、そっと手を握った。
ティンクル☆フェアリーズ内での派生ユニットとしてくるみと莉愛の2人組「クルリア」というのがある。ダンスが得意な2人の個性を活かしたもので、名コンビだと思う。
「頑張って、莉愛」
「ん、んっ、う、あ、うんっ…!」
くるみの応援に後押しされ、莉愛と僕はひとつになる。