ヒメゴト-神童性日記。 18
「可憐!早く早く」
「早くしないと行っちゃうよー」
「えっ!?ま、待ってよぉっ」
これは、もう行くしかない。
私も水着に着替えてみんなの後について行く。
小走りするたびに胸が揺れて、ズレちゃうんじゃないかと心配になりながら。
別荘を出ると、車で登って来た坂道を駆け降りて海岸へ向かった。そして、砂浜に着き、水平線の彼方を見つめる。
ちょうどその時、雲に隠れていた太陽が姿を見せ、空はたちまち晴れ渡り、辺り一面に日の光が降り注いだ。
「ねえ、晴れてきたわよ!」
「よかったわね!」
聖羅ちゃんに麗華ちゃん、とても嬉しそうだ。