やさぐれ少女たちの日常 2
「あんっ!んっ!ひぃ、ぁああ…」
ギシギシというベッドの軋む音だろうか、彼女の喘ぎ声とともに大きく響いてくる。
「…もう…ぁ…馬鹿…アニキの馬鹿…ぁあ、ぁ、はぁあ…!!」
だらしなく股が開いていき、片手は制服の中へ、胸へと伸びていく。
「んんっ…ぁ、やぁ…はぁあ…」
ソファーに身体を預け、自慰行為はさらに加速していく。
「んんっ、はぁあ、イッ、いっちゃう…!!」
兄と交わっている彼女が絶頂に近づきつつある。
「んんっ…あんっ!あんっ!」
彼女の声は次第に大きくなり、切なさが増してくる。
「…ぁ…ぅ…ぁああ…」
それは彼女の声をおかずに自慰に励む実花とて同じだった。
割れ目を弄る指の動きは加速する。
「あぁぁあぁーっ!!!」
上の階で彼女が達した瞬間。
「んんっ…んんっ、んくぅっ!!!」
実花も一緒に達した。
「あ、あぁ、あぁぁ…」
脱力し、ソファーにだらんと身体を預ける実花。
「も、もう…アニキは…」
事の終わった家に響くのは、テレビの音声だけだった。
まだ気だるい体を起こし、ティッシュで股間に残る愛液をふき取ると、実花は2階の自分の部屋に上がり、カバンを置いて着替えるのだった。
「ふぅ…まったく…」
部屋から出てきた兄と彼女はさっきまでのことなどなかったかのように振舞い、彼女は少しした後に去っていった。
「はぁ…」
それを見ながら、実花は深いため息をつくのだった。
「…って事がまたあったわけよ」
実花は翌日、教室で友人3人組に昨日の出来事について話す。
「実花のお兄さんは相変わらずだねぇ」
「いったい何人彼女がいるんだろうね〜」
「ウチの兄ちゃんは見習うべきところがあるかなぁ…」
「愛美のお兄さんはオタクだからねぇ」
「いや…ウチのアニキ見たら、愛美のお兄さんのほうがまだ健全に見えるよ…」
そこに
「皆さん、おはようございます〜」
「あ、おはよう!」
4人組の友人、西園寺花音がやってきた。
彼女は名家のお嬢様である。