Hカップ中学生が 23
「あの、失礼ですが、やっぱりそういうことはあるのですね」
「はい、もちろん男女平等と言っても、思春期を迎えれば、男子は女子の裸を見れば勃起します。でも男子と女子がセックスするのはまだちょっと早いと当然と考えています」
会長は視線を再び風呂に向けた。
中学生くらいの男女がいたが、女子は顔が真っ赤ではずかしがっていた。
「あの、この学園に編入することは可能なのでしょうか?」
「残念ですが、小1からしか入れません」
女子三人は、心から“こんな環境になるのは絶対に嫌。それでも万一こんな環境になったとしても、絶対に羞恥心は持ち続けよう”と強く心に思った。
一方男子七人は、勃起が止まらない。
そして10人は泊まる温泉旅館に着いた。
旅館は貸切。10人は同じ和室に泊まり、そして風呂は一つだけ開く。と聞かされる。
だがさすがに、風呂は一つとはいえ男子と女子は別々に入浴した。
男子は興奮していたが、疲れてしまってそのまま寝てしまった。
そして、研修旅行が終わり、いつもの教室で、
「あの学校は男女一緒に風呂に入っていて、女子が風呂で恥ずかしそうにしていて、女子がかわいそうで…」
みなみが言う。
「何か私たちにできることはないかなあ」
朋美が応じる。
「うーん、あの副会長に、連絡先交換しましょう、って言ったんだけど『それは禁止されています』って言ってた。学校経由以外、何ともならないみたいで…」
「じゃあ、私たちが行ったから、あの学校の高等部の人もこの学校を見学に来てもらうのは?一般常識を知る、という名目に合っているし。そこで普通のお風呂とか体験してもらおう」
「うーん、ダメモトで言ってみようか…」
みなみは、この学校であまり女子の意見は通らなかったので気が進まなさそうだった。
「それよりむしろ、男子達が『この学校にも展開しましょう』とか言い出さないかこわい」
雅がそう言って教室内の男子の集団に視線を向けた。
教室内では、あの時行った男子のうち2人が、仲間に興奮気味に見てきたことを語っていた。
幸い、男子たちはうわさ話を騒ぐだけで具体的な行動に出ることは無かった。
みなみは、あの学校の高等部の人に来てもらう提案を出してみた。
学校側の逆提案は「代表数名 互いの学校に一か月間の体験転入」だった。
男子が知ったら絶対に皆“行きたい”と思うだろう。しかし、女子は誰も行きたくないことは間違いない。
みなみは“女子は絶対に行きたくない”という内容の意見を述べて、この案はこの学校にしては珍しく慎重に取り扱われることになった。