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地球征服物語
官能リレー小説 - SF

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地球征服物語 6

それと同時に奴の意識のペニスも激しく脈打ちながらひときわ硬くなり、白く光り輝く。
これが奴の剛強な意識が変化した瞬間であった。
これでもう奴は人を襲わない。性行為をしたとしても既に精巣は完全に変質してしまっているので意識の乗っ取りによる繁殖は出来ない。
「これからよろしくな」
俺はそう言って奴の頭を撫でてやった。
屈強なゴリラみたいな外見だが、気絶しているとそれなりに愛らしく見える。
新しいペットを手に入れた気分だったが、奴も一応は人間ではあるので家族になるのか?そう思うと複雑な気持ちになった。
奴はしばらく俺の上で気絶していたが、
目を覚ました。
「俺は一体どうなったんだ…」
奴は起き上がって周囲を見渡した。記憶が混乱してるみたいだ。
「お前は俺に負けたんだよ、それで俺の仲間になったのさ。まあ、細かい事は後で話すよ。とりあえず俺の家の風呂に入ってこい。汗臭いぞ?」
「ああ…」
奴は素直に従い、サユリの家のベランダから俺の家のベランダへと飛び移る。
俺は奴を浴室へ案内するためについていく。
家の中は滅茶苦茶に荒らされており、両親の姿が無い。血痕は無いので殺されてはいないようだが…。
リビングのテーブルの上には置き手紙があった。そこには短く、『二人でしばらく旅に出ます』とだけ書かれていた。
心配だが、そのうち帰ってくるだろう。今はそれよりこれからの事を考えなくてはならない。荒らされた自宅にはもう住めそうにない。
奴から情報を聞き出すついでに住宅や財産も頂くとするかな。
俺はそんな事を考えていた。
浴室の扉の前に倒れた家具や柱がいくつかあったが、奴はそれらを軽々と持ち上げると脇に寄せて歩けるスペースを作った。
こんな化け物と危うく戦闘に発展するところだったとはな。
俺は改めて自分がとんでもない状況に置かれている事を実感した。
浴室に辿り着くと、奴は人間の姿に戻った。少し体が縮んだがそれでも俺よりは大きい。
赤い短髪に彫りの深い顔立ちで、身長は180cm以上ありそうだ。筋肉質で、胸板は厚く腕などは丸太のように太い。
そして、股間には立派なものがぶら下がっている。
有名な格闘家か何かだろうか?これなら変身しなくても俺くらい簡単に倒せそうなものだが…。
幸い風呂場の損傷はそれほど酷くはなかった。シャワーも使えるようで一安心だ。
「まずは体を洗うか。全身ベタベタだもんな」
俺が言うと奴は無言でうなずいた。
シャワーを出すと、奴は頭からお湯を浴び始めた。
「ふぅ…」
気持ちよさそうな声を出している。俺は奴の全身を流してやり、俺もシャワーを浴びる。
すると、奴が近寄ってきて俺の体に抱きつき、股間を擦り付けてきた。
「おいおい、いきなりだな」
俺は少し驚いたが、そのまま奴の好きにさせる事にした。
(いい体してるなぁ…)
俺よりも大きな体で抱き締められると安心感がある。そういう趣味は無かったのだが、不思議と不快感は無い。
むしろ心地よく感じている自分に驚く。

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