PiPi's World 投稿小説

地球征服物語
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

地球征服物語 1

それは16歳の誕生日の事だった。両親は俺に向かって言った。
「タカシ、実は私達は人類じゃないんだ」
最初は冗談か、そうでなければモウロクしたのかと思った。しかし両親の目は真剣だった。
「本当の私達は肉体の無い精神生命体なのだ。今から数万年前、私達は宇宙からやって来た。そして当時まだ原始人だった人類の身体を乗っ取った」
まるでマンガ映画みたいな話で、とても信じられなかった。
つまり、俺のこの身体は本当は俺の物ではない借り物だというのだ。両親の話は続く。
「そして私達は人類の身体を使って、この地球上に文明を築いたのよ。もし私達が地球に来ていなかったら、人類は未だに原人だったでしょうね」
「だが私達には恐ろしい敵がいるのだ」
「敵?」
「そうだ。ヤツらは私達とは別の種類の精神生命体で、私達より後から地球に進出してきた。私達が文明を築き、人類を発展させてきたのに対して、ヤツらは人々の間に戦争を起こしたりして私達の築いてきた物を破壊した」
「今、この地球上にいる人類の3分の1が私達の仲間で、敵も同じく3分の1、そして残りの3分の1が何にも取り付かれていない純粋な地球人なの」
「私達はこの地球を敵の手に渡す訳にはいかないんだ。分かるな?何としてでも残りの手付かずの3分の1をこっち側に引き込むんだ」
もし両親の話が本当だとしたら、そんな悪いヤツらに地球は渡せない。でも元々の地球人はどうなる?宇宙から来た訳の分からない生き物に身体を乗っ取られて…彼らの意思や生きる権利は無視か?
「すごい矛盾を感じるかも知れんが、ちょっと考えてみろ。精神生命体だって純粋な地球人だって、この身体で生きていくためには魚とか鳥とか動物とかの命をもらってるだろう?それと同じ事だなんだよ」
「でもやっぱり…」
「お前もその内わかるようになるさ」
なんだか納得いかなかったが、それよりも気になる事は沢山あった。
「仲間に引き込むって言ったって、どうすればいいんだよ?」
「大昔、地球に来たばかりの私達の先祖は簡単に他の生物の身体を乗っ取る事が出来た。だが今はその能力は退化してしまった。今、私達が他の生物の身体を乗っ取るには方法はただ一つ、対象の生物と性行為をする事だ」
「セックスで!?」
「そうだ。対象と肉体的にも精神的にも一体となるセックスが乗っ取るのには良いらしい。異性はもちろん、同性とでも、なんなら動物とでも…」

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す