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地球征服物語
官能リレー小説 - SF

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地球征服物語 2

「それは遠慮しとくよ…でも、セックスして相手の身体を乗っ取ったら一体どうなるんだ?」
「お前の意識が二つに分裂して片方が相手の中に入り込み、そして相手を支配するんだ」
「なんか怖いなぁ…」
「二つに別れた時点で、それはもう事実上お前じゃない。言うなれば双子みたいなもんだ。ちなみに相手が妊娠した場合、産まれる子は既に私達の仲間だ。お前もそうやって産まれた」
「…もしかして父さんと母さんもそうやってどっちかが乗っ取ったんじゃないだろうな…?」
「安心しろ。私達は産まれた時から精神生命体だった。爺ちゃんと婆ちゃんは知らんがな…」
俺は背筋が冷たくなるのを感じた…。

「さて、大体の事は分かっただろう。じゃあさっそく実践してみよう」
「実践って…どういう事だよ?」
「お隣のサトウさん一家は純粋な地球人よ。試しにサユリちゃんを仲間に引き込んで来なさい」
「サユリを…!?」
「だってアナタ、サユリちゃんの事好きなんでしょ?
いつも窓から着替えを覗いて、自慰してたじゃない」
「ちょ!何言ってんの、母さん!!」
「ふっ…若いな息子よ」
「もういいよ!行ってくるよ!!」
いろいろな事を知ってしまった、俺は恥ずかしさや恐ろしさから、リビングを飛び出し自室へ向かった。
その背中に親父の声が届く。
「ヤるなら急いだ方がいいぞ。
敵も動き始めている、横取りされるぞ!」
親父の言葉で、サユリが他の知らない男に、犯されるビジョンがふと浮かぶ。
「誰かに取られるくらいなら、俺がやってやるよ!」
覚悟を決めた俺は、自室のベランダに出て、隣接するサユリの部屋の、ベランダへと跳び移った。
だがここまで来て不意に冷静さを取り戻す。
勢いで来てしまったがどうやって中に入ろか。
そんな事をカーテンで、中の見えない窓の前で考えていると、中から物音とサユリの悲鳴が聞こえてきた。
慌てて窓に手をかけると鍵はかかっておらず、すんなり開いた。
部屋の中に入ると、まず目に入ったのは素っ裸の筋肉質な男が、ベッドの上で四つん這いになったサユリの上に覆い被さっている姿だった。
男はこちらを振り向きながら言った。
「なんだ貴様?もしや、精神生命体か…!」
「そうだよ!とにかく今すぐ出ていけ!」
「そうはいかん!私はこの娘を手に入れるのだ!邪魔をするなら容赦せんぞ!」
そう言い放つと男は立ち上がり、全裸のままファイティングポーズを取った。屹立したモノからは先走り液とサユリのマン汁が流れており、それが太腿を伝う光景を見てしまい、思わず股間を押さえてしまう。
「どうした?来ないのか?ならばこちらから行くぞ!」
そう言うと男はみるみるうちに黒くなっていく。いや、体型までもが一回り大きくなっていく。
男の全身が黒くなった時、その姿は完全に人ではなかった。
身長2メートルはあるであろう、黒いゴリラのような化け物に変わっていた。
「ウホォーッ!」
雄叫びと共に振り下ろされた拳を咄嵯にかわすと、背後の壁に大きな亀裂が入った。
「こんな化け物が居るなんて聞いてないぞ!」
恐らくは俺の両親すらも知らなかった事だろう。そうでなければ、あんな風に悠長に構えていられる訳がない。

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