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銀河を翔る助平
官能リレー小説 - SF

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銀河を翔る助平 2

『どうもそのようでさ!』
「よし、追え!」
『へい!』

俺がブリッジに着くと、中央に浮かぶ立体天球(俺が乗っているトーテンコップ【Totenkopf:ドイツ語でドクロの意】号視点で、中心位置にこの艦があり、周囲に他の9隻の宇宙戦艦が映っている)の、俺達の艦隊の前方に小さな点としてその小型船が映っていた。
俺が指示を出すと、宇宙戦艦オードリー・ヘップバーンが宇宙艇に近接した。
見る間に立体天球上で宇宙戦艦の艦影と小型艇が並んだ。

ヴン!
空間ディスプレイのウィンドウが開き、「ヘップバーン」の艦長の顔が映った。
「頭領!乗っているのは一人だけ、それも女でさ!」
「状態は?」
「へい、冷凍冬眠カプセルに入ってますが、冷凍から100日も経っていませんぜ!それに、かなり高貴な身分の女のようでさ!」
「よし、その女、本艦まで連れてこい!」
「承知しやした!」

俺が10分ほど待つ間に、「ヘップバーン」が「トーテンコップ」のそばまでやってきた。宇宙艇を曳航している。
曳航された宇宙艇が切り離され、本艦の艦載機発着口からキャッチャーによって取りこまれる。

俺は急いで艦載機甲板へ下りた。
下りた時には、宇宙艇から冷凍冬眠カプセルが下ろされていた。
「おお、素晴らしい上物だ!!まるでどこかの姫様だ!」
感嘆した俺に手下の1人が返した。
「でしょう?素晴らしい美人ですぜ!」


そして3時間後。
医療スタッフの手で冬眠から覚めた「お姫様」が俺の前に姿を見せた。
背丈は・・まあ女としては平均的。
胸は・・・トータルバランスを崩さない程度に大きい。
腰は・・・わりと細い。
尻は・・・まあまあ。
スリーサイズの比は5:3:4と言ったところだ。
そして顔は・・・白雪のような肌、大きめでぱっちりとした眼、すっと通った小さな鼻、同じく小さい唇、若干細面ですっきりとまとまった美しいつくりだった。

その美人さんが口を開いた。
「ここは・・・どこですか?」
「ここは宇宙戦艦『トーテンコップ』。俺はカイザー、海賊団の頭領だ。ところでお前さんは何者だ?」
俺はやや威圧するようにねめつける。
女の子に対する嗜虐嗜好は無いが、性格を見定めるためだ。
眼の前の美人さんはそれにはほとんど動じないで答えた。

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