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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 10

だが優良遺伝子の持ち主ということでニンフ人とのセックスに免疫を持っていた進一はギリギリのところで何とか踏みとどまる。
まったく処女でこれだと言うのだから、末恐ろしい名器である。

「ふふふ・・・さすがは優良遺伝子の持ち主だな。
 私の子宮の中で、君の精子が私を妊娠させようと暴れまわっているのがよくわかるぞ?」
「はは・・・お喜びいただけたようで、何よりです・・・」

フォルトナの言葉に、進一は冷や汗をかきながら苦笑を浮かべるしかない。
だがフォルトナは進一のことをほめているばかりではなかった。

「しかし・・・このくらいで終わるとは当然思っていないだろうね?」
「も、もちろんです・・・っ」

やはりそう来るか。覚悟はしていたものの、予想以上の代物に緊張を隠せない進一。
少しでもその負担を減らそうと結合部に舌を這わせていた霧香とほのかも不安そうに進一を見守っている。
だが次の一言に、進一は耳を疑った。

「では次は君が私を犯したまえ。私の唇、胸、子宮・・・。
 君の持てる全ての力で私の身体を蹂躙してもらう。
 私に男に蹂躙される女の快楽というものを教えてくれ」
驚く進一に、二人の行為を眺めていたエスメラが説明する。
「今までとは違って、これはフォルトナ殿がファームの主になる儀式よ。人間の男にいいように蹂躙されるままじゃ、ファームを持つ資格がないからよ」
エスメラの言う通り、これはフォルトナにとって重要な意味を持つ行為だった。
例えどんな状況でもニンフ人が人間に支配されるような事があってはならない。
特にセックスで男に主導権を握られるなんて言語道断だ。
男を完全に支配し、主導権を握れないニンフ人はファームを持つ資格を奪われる。

資格を奪われるだけでなく、ニンフ人としての権利すら剥奪され奴隷以下の仕打ちが待っている。
だから進一に攻めさせ、それでも進一に主導権を渡させずに逆に支配すると言う行為を行なって優秀なニンフ人である事を証明しないといけないのだ。
進一にとっては、ファームに一生所属せず、気楽にニンフ人とのフリーセックスを楽しめる立場となるが、それはそれで身分は不安定なデメリットもある。
何よりも、ファームを得ようとするニンフ人との本気の勝負になるから、先に命の心配をしなくてはいけない。

牡の本能と恐怖が同時に進一に襲いかかってくる。
口だろうが胸だろうがア○ルだろうが、ニンフ人のそこは精を効率よく吸い尽くす器官である。
一歩間違えば本当に天国に旅立つ事になる。
一旦、フォルトナが身体を離したのを確認して進一は起き上がる。
「進一、本気でな。本気で私を支配する気で来て貰わなければ、私も将来評議会議員を継ぐ者として示しが立たない」
悠然としたフォルトナの笑みは、まさしく支配階級でも上位である事の証明のような笑みだった。

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