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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 72

パートナーもファームもなく自由気ままな1人暮らしをするのは何らかの理由があるのではと進一たちはにらんでいるが、進一たちにその真偽を確かめる術はない。

「さ、甘いひと時はここまでです。そろそろお休みいたしましょう。
 明日の試合に勝ったら、たんとミルクをごちそうしてささげますから・・・」
「ホントか!?や、約束だからな!?」
「ええ。約束です」

そして進一たちは眠りにつく。半ば勝利の確定された、明日の試合に向けて・・・。


次の日、カレンと進一は美由紀と悠美香に見送られて家を後にした。
そして、ヴァネッサのジムへと到着する。
「いよいよだな、カレン。」
「はいっ、お姉様!」
出迎えたヴァネッサはカレンを抱き寄せ熱くキスする。
その顔は優しさと愛情に満ちていた。
そして進一にもヴァネッサは抱擁し、その大振りの乳房を吸う。
「今日も進一は可愛いな。」
「んあっ!、ありがとうございますヴァネッサ様。」
今や敏感な性感帯である乳首を舐められ、進一はミルクを出しながら身悶えする。

無類の男の娘好きのヴァネッサは、進一がこの姿になってから、とにかくご機嫌であった。
ヴァネッサは進一を抱き上げ、カレンの肩に手を回すと「さあ、行こうか」と笑顔で言って会場へと向かった。

会場の控室・・・
かなり試合ブランクがあるので、Cクラスの水曜日からになった。
だが、ヴァネッサもカレンにも焦る色はなかった。
順番を待つカレンにヴァネッサは言う。
「まず最初の試合はキャッチ。以前と違ってお前のタックルは、このクラスでは無敵だ。信じてやってきな!」

ヴァネッサの言葉にカレンは笑顔で返すが、表情は少し硬い。
かつては、このクラスのキャッチ戦は全く通用せずトラウマになりかけてたからだ。
まだそれが払拭できてないのか、膝の上の進一を抱きしめて離そうとしなかった。
だが時間は迫り、カレンの順番が来た。
ヴァネッサはカレンから進一を受け取り、カレンにキスをして言う。
「信じさえすれば勝てる!、己を信じろ!」
「はいっ、お姉様!」
ヴァネッサに励まされてカレンはリングに向かった。



リングで見せたカレンのファイトは、以前とは比べものにならなかった。
相手はキャッチを得意とする選手・・・
しかし、開始と同時に信じられないスピードのカレンのタックルが決まりテイクダウン。
逃れようとする相手より早くカレンの腕が相手の首に巻き付きスリーパー・・・相手がタップするまでに1分とかからなかった。
まさしく鮮やかな秒殺劇であった。
以前の不器用ファイトを知っている進一は、カレンの余りの強さに唖然としてしまった。
ヴァネッサだけは当然だと言いたげに笑っていた。

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