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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 67

その打撃力に更に磨きをかけ、投げや関節を叩き込む。
投げや関節が水準以上になれば、自慢の打撃も更に生きると言う事らしい。
「とりあえず、リングに上がりな。カレンの戦い方を見せて貰うよ」
ヴァネッサはそう言うとリングに上がりカレンを呼ぶ。
「あのさ、進一・・・もしアイツに勝ったら帰るからな。」
カレンは小声で進一にそう言ってリングに上がる。
多分カレンが納得しないだろうと、ヴァネッサは進一に来たらまずスパーリングをすると告げていた。

ヴァネッサの言う通り、特に半年試合に出ずみっちりと訓練すると聞いてカレンはかなりゴネた。
試合好きのカレンにとって、試合抜きはセックス抜きと同じ意味合いだからだ。
それで、勝ったらジムに行かなくていいと言う条件でカレンを進一は引っ張り出した訳だ。
「じゃあ、進一。ゴングを鳴らしてくれるか?」
そうヴァネッサが言い、進一が鳴らずゴングでスパーリングが始まった。


だが、それは・・・
進一が想像していたより、圧倒的な実力差だった。

開始早々突っかかったカレンの腕を巧みにキャッチしたヴァネッサが巻き投げ・・・
そして腕ひしぎで簡単に料理。
その後、何度も突っかかったカレンだが、その度に投げられ関節で極められる。
手も足も出ないとはこの事だった。
散々にやられてもカレンは『打撃だけなら!』と打撃戦でやるが、これまた華麗なハイキックでKOされた。
倒れて動けないカレンに対して、ヴァネッサは息が少し上がっただけ。
圧倒的な結果だった。
「畜生・・・畜生・・・」

泣くカレンの背中を進一が擦る。
「カレン、それが今のアンタの実力だよ。」
見下ろすヴァネッサがそう言う。
彼女の強さは、まだチャンピオンでいけそうな程だった。
「諦めるか?、それとも強くなるか?」
まだ目だけは死んでないカレンにヴァネッサが問う。
「強く・・・なりたい・・・」
そうカレンが言うと、ヴァネッサは笑みを見せた。
あの進一が見たより数段優しい笑みで・・・
「なら、あたしがカレンを戦士としても女としても最高にしてあげる。」

そう言うと、ヴァネッサはカレンに覆い被さった。


その後、カレン達はジムに住み込みとなり修行の日々がはじまった。
ヴァネッサはファームを持たない主義らしく、気に入った売春夫や弟子のニンフ人とセックスして暮らしていたらしい。
資金はチャンピオン時代の賞金で死ぬまで食っていける。
カレン達を養っても全然平気だった。
ヴァネッサがファームを持たないのは、弟子に最大限の愛情を込める為らしく、カレンは昼間は格闘家として、夜は牝奴隷として調教されていった。
進一はその分カレンとの相手が減った。

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