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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 58

美由紀は30代だが、まだ現役で、霧香から9人も産んでいる。
本当に久しぶりの顔合わせだった。
「本当に苦労したみたいね・・・ごめんなさい、進一・・・。」
エレノアは心底すまなそうに進一に謝る。
まだ教育もしてない進一を送り出しこうなった責任を痛感したようだ。
「大丈夫です、僕は・・・お陰で、いい主人と巡り会えましたから。」
進一は笑顔で返す。
そもそもエレノアには感謝こそすれ、恨む気持ちなんてこれっぽっちも無い。

「そう・・・貴方のお父さんも心配して種付けどころじゃなかったから・・・見つかって本当に良かったわ。」
そう言うエレノアはカレンを見て言う。
「カレン殿、進一は私にとって大事な息子・・・その息子は法により引き取れませんが、ここにいる二人の牝をカレン殿に使わし、息子の助けにしたいのです。カレン殿、この二人を頂いてくれますか?。
これには、カレン以上に進一が驚いた。
二人は父のものだからだ。
「安心なさい、進一・・・貴方のお父さんが、二人を付けてくれって頼んだのよ。」

エレノアは驚く進一にそう言う。
「それとも何?。孕めないのと、使い古しの牝は嫌なの進一?」
姉の悠美香がそんな風に言うが目は笑っている。
彼女は何かと進一には小煩いが、意外と優しいのも知っている。
正直、進一にとっては嬉しすぎる話だ。
進一はカレンの方を見ると、余りの展開に呆けていた。
それでも本能的に美由紀と悠美香の巨大なミルクタンクを見ているから、脈はありなのだろう。
「エレノア様・・・何から何まで・・・お礼のしようが無いです。」



その頃、謹慎を受けたフォルトナたちは・・・・


「フォルトナ様!申し訳ございません。私の教育のせいで進一を奪わせるきっかけを作ってしまって。」
そう言って、グレンダと亜美はフォルトナの前で土下座をしながら謝る。
「もうよい、過ぎた事をとやかく言っても仕方がない。それよりも、母上の推薦する牡のことだ。こうなってはその牡をファームに迎えるしかないのだか、やはり、私は進一と子作りをしたいし、霧香やほのか、いやこのファームには為にも進一が必要だ。」

「た、確かに進一はこのファームには必要だとは思います。しかし、もう競売にかけられてしまい、何処にいるのかもわからない状態です。」
「ぬぅぅ・・・」
そう、言ったまま黙りこんでしまう。

 
「あ、あのう」
霧香が控えめに手を挙げる。
「ん、どうした?」

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