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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 54

基本的にカレンは素質こそすごいがテクニックはまるでなく、体力にまかせたものが多い。
Hに淡白なのもその辺が理由なのかもしれない。
だからこそ進一は、濡れにくいニンフ人の彼女を飽きさせず、短時間で感じさせるようにしなければならなかった。
おかげで彼の性的技術は飛躍的に向上し。
カレンも進一とのHを心待ちにするレベルとなった。
ただ彼女の場合、体力がものすごいので放っておくと1日中ぶっ通しでHしたりする羽目になるのだが。
手頃な所で進一が止めると、カレンは不満そうに頬を膨らませる。
これから試合だ。
程々にしておかないと、カレンの性欲が暴走して試合どころでなくなる。
「試合が終わったら、続きをしてあげますよ。」
そう言った進一は、アヒル口になったカレンにマウスピースを差し込む。
ツンと上向きの乳頭がコリコリに固くなり、進一に触ってくれ、舐めてくれとばかりにふるふると揺れるが、程よくお預け状態の方がカレンのモチベーションが高い事を知った進一は、少し名残惜しいがカレンの背中を押して促す。

もうそろそろ係りの者が呼びにくる。
緊張感のイマイチ無いカレンと違い、毎回進一はこの時ばかりは緊張する。
八角形のリング、オクタゴンで行われる格闘は、三種類のルールがある。
立ち技、キックとパンチで行われるキックボクシングスタイルの『シュート』・・・
寝技、打撃無しのレスリングスタイルの『キャッチ』・・・
それらを全て総合したスタイルの『グラップ』・・・
格闘家達はそれら指定されたスタイルで戦う訳だ。
進一が殊更緊張するのは、思ったよりそれが過激なせいだ。

テレビで見た格闘技は洗練され、息を飲むような展開に引き込まれるが、それは上位のクラスだから・・・
カレンのいるDクラスと言うのは、テレビに映らないだけあって、とにかく過激・・・
ルールさえ守っていれば問題無く、いやそのルールさえ甘い。
問答無用の過激ファイトにスラムの観客は大興奮だが、進一は生きた心地がしない。
特に打撃を得意とするカレンは派手な展開が多く、大概流血や怪我が絶えない。
それでも二日程すればピンピンしているが、進一としてはたまったもんじゃない。


コンコン、

「カレン様。お時間です」

進一の心配をよそに、ついに運命のときがやってくる。
何度経験しても、このときばかりは心配せずにはいられない。
だがカレンはそんな進一の不安を払拭するかのような極上の笑顔を向けると、いつものようにこう言った。

「そんな心配すんなって、進一。
 今日もちゃんと勝ってくるから、たっぷりごほうびをくれよなっ♪」

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