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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 53

また執事のような忠実さを持つ事は、進一の評価を上げる事にもなる。
それに、格闘界でのしあがるには、まず強さが求められるが、強さだけならBクラス程度までしか通用しない。
それ以上となると、ニンフ人としての品性や風格が問われてくる為、強いだけの格闘家じゃ試合すら組んで貰えずクラス落ちとなってしまう。
Bクラスからがテレビに映る存在だからと言うのもあるから厳しいのだ。
全てのクラスは毎日試合があり、試合のある曜日によってランクが分けられている。
最初は月曜日から、最終的には日曜日で活躍して上に上がれる。

駆け出しのカレンは、進一と会った当初は火曜日だったが、進一のバックアップが上手くいくようになってから成績が上がりだし、毎週試合を順調にこなして今は金曜日に試合するまでになった。
閑散とした平日のスラムのアリーナも、流石に金曜日となれば賑わう。
ファイトマネーもそれなりに変わる。
明日はその試合だ。
今日は最後の調整と多少のエッチ。
明日は朝から丹念に身体を洗ってやって試合に望む。
カレンはいつも通り嫌がるが、上に行こうと思えば身だしなみは重要だ。
有無を言わせずいつも以上に時間をかける。

と言っても全裸が基本の上、ニンフ人はスッピンでも十分通用する美人ぞろい。
やるのは髪の毛や肌の手入れ、試合で身につける首輪や手足のプロテクターくらいのものである。

「う〜・・・進一、まだかぁ?」
「あ、こら動かないで!セットが乱れちゃうでしょ!?」

控え室。試合を前にしたカレンは、進一に身だしなみを整えられていた。
以前は『どうせ乱れるんだから関係ないだろ』と言って試合のたびに大騒ぎしていたカレンであるが、最近では嫌々ながらもおとなしく試合前のセットを受けている。

「・・・はい、お待たせ。もう終わりですよー」
「ホントかっ?それじゃ進一っ、試合前のおまじない、おまじないぃっ!」

身だしなみが終わると、カレンは嬉々として進一に抱きついた。
彼女の言うおまじないとは、必勝祈願と気合を入れるためのキス(+α)のことである。

(H好きになったのはいいが、もうちょっと気品を持ってもらうのは先のことだな・・・。
 オレもまだまだがんばらないと)

進一は苦笑しながら、キスをねだるカレンの望みをかなえてやる。
初っ端から始まる濃密なディープキス。
進一はさらにそこからカレンの胸と股間に手を伸ばし、ペッティングも加える。

「ふ・・・ン、あンっ♪」

進一のテクニックにカレンはうれしそうに身をよじる。
この半年の間に、進一はとにかく野生児カレンの手綱を使いこなすように努力に努力を重ねた。
その1つが性的技術の向上である。

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