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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 52


以前は食事を見るなり、獣のように食べていたカレン。
しかし進一の教育によって『いただきます』を覚え、進一と一緒に食べるだけの落ち着きを身につけた。
うまいうまいと本当にうれしそうな様子で食べるカレン。
長くぼさぼさだった髪の毛は櫛で梳かされ、後ろで1つに束ねられ、汚かった身体もきれいに輝いている。
進一の努力の成果が部屋だけでなく、そこかしこに見ることができた。
そして。食事が終わると、今度は女と男の時間である。
かつては性交に淡白だった彼女も、進一の普段の努力ですっかりオンナに目覚め、開発されていた。
カレンは洗い物をする進一に、女豹のごとき動きで背後から抱きつくと、エプロン越しに進一の剛直をさすりながらHをねだった。

「なぁ〜進一ぃ。おなかがいっぱいになったら、今度はHがしたくなったぁ♪」

「だ・・・やめなって、カレン。今は洗い物してるんだから・・・っ」
「ど〜せすぐ終わるだろ?こっちはこの後試合があるんだし・・・景気づけにたっぷり気合を入れてくれよぉ♪
 ここんところに・・・な♪」

そう言って下腹部をこすりつけるカレン。
まるで猫のような気まぐれさに、進一は苦笑しながら主人の求めに応じるのだった。
髪の毛を整えてみると、進一はカレンの意外と美しい顔に驚いてしまった。
あの姫君のようなフォルトナとはタイプが違う。
カレンはワイルドで精悍で、その綺麗さが恰好良かった。
あのグレンダ達よりワイルド感は強いが、甘えた時の仕草のギャップがとにかく可愛らしい。
カレンのものぐさや自堕落さは直るどころか、進一が世話する事で酷くなってる感があるが、進一はそんな恰好良くも可愛らしい主人の世話に喜びを感じるようになってきていた。
それは、進一にとってはいい傾向だった。

カレンの性格は、確かに仕える人間としては非常に苦労するタイプだ。
だが、ニンフ人に仕える事が宿命付けられている人間にとって、奉仕と忠誠を否応なく叩き込まれる主人は進一には最適かもしれない。
一度、失格者の烙印を押された進一に世間は厳しい。
支配民族であるニンフ人は、上に行く程人間との身分関係に五月蝿いから、このままではまた進一は主人と引き離され、今度こそは去勢の憂き目に合うかもしれない。
だから後は、カレンにご主人様らしく振る舞わせるように訓練する事が必要だ。

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