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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 47

最高のSクラスから最低のDクラスまで・・・かなり稼げる商売だからスラム出身者が多いと聞いた事がある。
Dクラスとは言えもう少しマシな暮らしが出来る筈だが?・・・
「・・・賞金はどうしています?」
恐る恐る聞く進一・・・
安定した家計がないと、ファームに牝は入れれない。
特に今の身分だと牝は競売でしか得れないから尚更だ。
「ああ、豪遊した。」
思わず脱力する。
「なっ!、何て無計画なんですかーっ!!。」
こんな金銭感覚でファームが運営できる訳無い。
怒る進一にカレンも反論する。

「そんなの、なくなってから考えればいいだろ?。だいたい進一は細かいぞ。」
この人に任せておけば、餓死確定だ・・・
進一はカレンの二人の豊乳を掴んで睨む。
「カレン様。金銭管理も僕がやらせて貰います。」
Dクラスの賞金でも、普通にやれば牝の一人ぐらい養える。
とりあえずはここからの脱出だ。
こんな所には住んでられない。
少しイジけ気味の主人を見ながら、進一は本気でスラム脱出計画を考えていたのだ。



とりあえず身体を洗って食事・・・やはりと言うか、彼女の主食はレトルトとカップ麺だった。
それを食べると、カレンはゴロンと横になる。
「カレン様!。」
「もう寝る。」
完全に野生児だ。
頭を抱えたくなる。
「僕を買っておきながらエッチ無しですか!。」
流石に進一の下半身は檻の中の生活のせいでそろそろ限界だ。
その進一にカレンは予想外ね言葉を放つ。
「やり方が分からん。勝手にやってくれ。」
「・・・は?」
進一でなくとも思考停止する言葉だった。

「子作りぐらいした事があるでしょ?、カレン様。」
「子作り?。男の時も女になってもした事が無いぞ。」
スラムの場合、既に生存競争の負け組なのでカレンのようなパターンは少なく無い。
進一にとっては驚きだったが・・・
「じゃあ、なんで僕を買ったのですか?」
頭の痛い展開ばかりだが、何故かフォルトナの最高級ファームより嫌な感じはしない。
「まあ、なんだ・・・一人だと暇だし、衝動買いで・・・」
「・・・」
少しカレンが理解できてきた。
この人、ものぐさで適当で教育の必要有りだと・・・

まぁ、進一の性格を考えれば、こちらのほうが性に合っているのかもしれない。
相手の好みに自分を合わせるのではなく、相手を自分の好きなように教育できるのだから・・・。
あまりのダメさにスラムからの脱出を考えていたことすら忘れた進一は、カレンのすべてを改善することにした。
後にカレンは進一の手によってマイナーから上流階級への道を歩き始め。
進一はかつての主人フォルトナと驚きの再会を果たすことになのだが。
それを語るのは別の機会にとっておこう。

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