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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 41

「・・・心って?」
確かに今までの進一の性生活では理解できない部分かもしれない。
「私達に対してはテクニックを磨かなくとも簡単に肉体は翻弄できますし、ニンフ人様達にはテクニックと体力ではどうやっても敵う訳ありません。だから、心の満足度が上がらない限り、いくらテクニックが上達しても、進一様は只の射精玩具止まりです!」
亜美の言葉はかなり厳しかった。
いや、いいようにフォルトナ達に翻弄されていたよりショックな一言だった。
「心って言ったって!、分からないよ!!」

叫ぶ進一は少し涙ぐんでいた。
全てを否定された気分だった。
だが、その心の部分はグレンダも感じていたらしい・・・彼女は進一にこう言う。
「確かに私達は、肉体的に多少満足したがそれだけだ。亜美の言う通り技術的な問題だけでないのかもな。」
そう言うグレンダに、亜美は言う。
「少し荒療治ですが、それを教える為に方法があります。」
「内容は分からんが、フォルトナ様に許可を取ればいいのだな?」
亜美の言葉にそう言うのは、余程信頼しての事だろう。

二人の絆の強さが良く分かる。
こうして進一は、最初の試練のような者に出会ったのだ。


それから、不機嫌なフォルトナと気まずい昼食を終えた後、進一はとある場所に連れてこられていた。
そこは整形専門のクリニック。
ニンフ人の技術によって小さな整形から完璧な性転換まででき、元に戻すのも自在になっている。
結構主人の趣味で耳や尻尾など普通にない事までできる。
そんなクリニックで、進一はニンフ人の女医の前に連れてこられていた。
「一度手術すると一週間は戻せないわ」

「はい、勿論理解してます。今回はこの子の教育の為ですから。」
進一は内容を何も聞いてないので不安だが、フォルトナが許可してグレンダがついてきている以上、逆らう事はできない。
そして、手術室に入れられると麻酔をかけられ、彼の意識は途切れた。

そして・・・
彼の意識が戻った時は、クリニックのベッドの上だった。
亜美とグレンダが進一を見下ろした。
「気分はどうだ?」
「・・・大丈夫です。」
グレンダに答える進一は、身体に異変を感じていた。
進一が身を起こすと、亜美が鏡を見せる。

そこに写った姿に進一は驚くしかなかった。
「・・・これが・・・オレ?」
そこに写っていたのは、ほのか・・・
ほのかより可愛らしい少女だった。
顔つきは双子なのでほぼ一緒だったが、胸も爆乳になり髪も伸びてツインテールに結ばれている。
はっきり言って可愛いが、進一は不安になってシーツをめくり、慌てて下半身を見た。
そこは以前と同じ男のままだった。
「人工乳房と人工植毛だけよ。全て女の子になった訳じゃないから。」
説明する亜美に進一は恐る恐る胸を触ってみる。

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