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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 40

しかし、進一はファームの所有物であり、フォルトナ達ニンフ人に尽くす立場なのだ。
そもそも男のプライドと言う支配欲を持つ事自体が間違ってると言える。
支配するのはフォルトナ達で、進一は支配される側・・・
だから、ニンフ人の支配欲を満足させる事こそが、進一の生きていく唯一の道なのである。
だから牝的な振る舞いをして可愛がられ、フォルトナ達の母性を呼び起こす事の方が余力を持って生きられる。
牡として振る舞うのは霧香達人間の前だけでいい。

だが進一には理解できない。
強くなろうと思ったのは、今のままではニンフ人の相手ができないからであって別に彼女らを支配したいからとか、そんなたいそうな理由じゃない。
進一はただお互いが気持ちよくできるようになりたいだけなのだ。
それなのに今のままで満足させろなんて、矛盾もいいところだ。
進一は思ったことを包み隠さず亜美に話すと、苦笑しながらこう言った。

「そうですね、確かに矛盾してるかもしれませんね。ではこうお考えください。
 強くなるための努力はニンフ人に知られてはならない、と。
 秘密の特訓みたいな感じで努力されれば、ニンフ人の方々の闘争本能を刺激することなく、満足させることができるでしょう」
「でもグレンダ様にはもう知られてますけど?」
「安心しろ。私はこう見えても母性が強い。
 おまえが強くなるまではちゃんと手加減してやるさ」

手加減という言葉に少々気を悪くするも、次にHするときに死ぬほど満足させてやればよいと思い直して、進一は気を静める。
もう二度とニンフ人を満足させずに終わらせるものか。進一は心に固く誓う。
それは亜美の・・・グレンダとフォルトナの狙い通りであった。
進一がHすればするほどファームの女と子供は増え、性的技術も上がっていく。
そうすればニンフ人も安心して子作りに励めるというわけだ。
Hするたびにフォルトナたちは差をつけてしまうが、進一が努力する限り、その差はすぐになくなるだろう。
カメが追いつくまでウサギはのんびり待っていればいいのだ。
・・・となれば話は簡単。進一は目の前の亜美で腕を上げようと、猛然と腰を振るった。
「駄目です!」
腰を振り始めた進一の玉袋を微妙な加減で掴み、亜美は進一の動きを止める。
流石は瑞穂も教育係に推薦しただけあって、亜美はこう言う行動を心得ていた。
「小手先のテクニックなんて無意味です!。もっと相手を見ながらする事を覚えないといけません!」
亜美の言う事がイマイチ理解できていない進一に亜美は諭すように言った。
「私達、牝はどんな行為でも感じてイキますが、それはあくまでも身体だけの話・・・心に快感を与えられてる訳じゃないのですよ。」

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