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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 37

亜美は少年の支配欲を満足させるように、すがるような、それでいてねだるような瞳を向けながら熱い吐息を甘く吐く。
グレンダはその二人の絡みを楽しそうに見る。
亜美は確かに最愛の存在だが、最愛の存在だからこそ進一に抱かせているのだ。
一見して矛盾するような考えだが、犬と人間の関係のように、大事にしてるからこそきちんとしたつがいを選ぶのだ。
「進一、亜美をバックから貫いてみな。」
グレンダの言葉に絡み合う二人共顔を赤くする。
意外と優しいグレンダの瞳は、進一を亜美のパートナーと認めたのかもしれない。

グレンダのリクエストに、亜美は進一に安産型のヒップを向けると、羞恥に顔を赤くしながら高々と掲げた。
その姿はまるで進一という神に、自分という供物を捧げているかのようだ。
霧香を妊娠させたときもそうだが、人間同士のHというものはニンフ人のHと違うものがある。
ニンフ人とのHはそれはそれでとても気持ちいいものだが、人間とのHほどに心を刺激しない。
あまりにテクニックがすごすぎて、征服欲とか愛情とか感じて知るヒマがないからだ。
やはりSEXにも愛を感じる余裕が必要だということなのだろう。
初対面の自分のために何もかもを差し出そうとしている亜美に、進一は必死の思いで襲いたい衝動を抑えながら最後の確認を取る。
挿入したが最後、彼女はファームの一員として唯一のオスである進一に尽くさなければならないのだから。

「亜美さん。・・・いいですか?」
「は、はいっ・・・。どうぞ遠慮なく私をお召し上がりください。
 これからも、ずっとっ・・・」

その言葉を合図に、進一は亜美の秘裂に自慢だった剛直を一気に子宮口まで押し込んだ。

――――

「あッ!?あ、あ、ああンッ!?で、出るッ!?
 おっぱいあふれちゃうっ!?」
「ふぉ、フォルトナっ、さまぁッ!?も、もっと優し・・・ひあぁッ!?」

その頃。進一の主人となったフォルトナは、食前酒である霧香とほのかの母乳を飲んでいた。
しかしその飲みっぷりは、上流階級のニンフ人とは思えぬほど荒々しい。
まるで猫が捕らえたネズミをなぶりものにしているかのよう。
いつになく不機嫌な主人に、周囲のメイドたちも緊張と同情の視線を霧香たちに向けている。
フォルトナがここまで不機嫌な理由はただ1つ。
自分の所有物である進一のことだ。

(ええい、何たることだ・・・!
 進一が優良遺伝子の持ち主であることは知っていたが、まさかあれほどの人気があろうとは・・・!)

フォルトナは進一を過小評価していた自分に怒り狂っていた。
ファームのオスを探していたとき。
フォルトナは進一の経歴から、進一は一般階級のニンフ人に人気があるものとばかり思っていた。

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