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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 34


「今日はやめておいたほうがいいのではないか?
 昨日からフォルトナ様にたっぷりと搾られたんだろう?」
「でもこの手のトレーニングって一朝一夕じゃ身につきませんから。
 あ、でも手加減はしてくださいよ?」

その言葉にグレンダは虚を突かれたような顔を浮かべ。
極上の微笑みを浮かべながら、こう返した。

「努力はするが保障はできん。
 私もおまえの介抱をして欲情してしまっているので、な」
そう言って進一の髪をかき上げ、おでこにキスをする。
保障はできないと言いながら、やはり戦士種のニンフ人だけあって、欲情していても高い精神力で押さえているのだろう。
彼女はそうしてから指を鳴らす。
そうすると、一人のメイドがグレンダの前にやって来た。
「お呼びですか、お姉様。」
「ああ、おいで亜美。」
十代後半と思われる亜美と言うメイドはグレンダの横にやってくると、グレンダは彼女を抱き寄せ唇を奪う。
それは手慣れた、そして愛情に満ちた行為だった。

「この亜美は、私専用の専属メイドだ。君達の表現で言うと妹と言う事になるかな。」
グレンダはそう言って進一に紹介する。
確かにどことなく似ている。
「亜美は私が最初に種付けしてから、これぞと思う牡に種付けさせてきた。」
そう言う言葉にも愛情を感じる。
グレンダに寄り添う亜美の様子からしても、二人が深く愛し合っている事が分かった。
「一時間もすれば、フォルトナ様がお食事に帰って来られる。私が相手すればそれまでに間に合うまい。私の亜美で訓練すれば良い。」

グレンダの言葉に進一は驚く。
「心配するな。亜美のテクニックはそんじょそこらの人間とは訳が違う。私が選んだ牡でも亜美に返り討ちにあった者もいるのだぞ。」
グレンダは笑ってそう言うと、亜美は少し恥ずかしそうに頬を染める。

まるで生娘のような反応に、そんなすごいテクニックを持っているなんて進一は想像できない。
何よりも自分の女である亜美を進一に抱かせようとしていることが、進一には何より信じられなかった。
それは単純に恋愛関係のことを言っているわけではない。

「い・・・いいんですか、グレンダさん?
 オレが人間の女性と関係を持つってことは、ファーム入りさせるってことですよ?」

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