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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 31


進一の脳裏に夕べの記憶が蘇る。
昨夜はフォルトナが主人としての力を見せるためのものだったし、お気に入りの霧香やほのかの事もあったからあれくらいで済んだ。
もっとも、その後でSP2人組にたっぷり絞られたが・・・。
だが今は違う。フォルトナは嫉妬の鬼と化し、怒り狂っている。
昨夜のような惨めな思いを、またさせられる可能性が高いのだ。

(冗談じゃない―――!!)

進一は心からそう思った。
確かに今まで何人ものニンフ人と関係を持ったことはある。
だがそれは誰の所有物でもないときの話だ。
それに今日だって向こうから迫ってきたのであって、進一からは手を出していないのだ。
自分に罪があるならまだしも、冤罪で再びあんな思いするなんて冗談じゃない。
ならばどうする?どうやってこの状況を切り抜ける?
・・・そんなもの、1つしかない。目の前の怒れるフォルトナを倒すしかない。
もちろん、実力差は昨夜の勝負で嫌というほどわかっている。
しかし。風の噂でしか聞いたことのない『あれ』を見つけることができれば。
いかにニンフ人のフォルトナでも倒せるはずだ。
それはインターネットで、まことしやかにささやかれているある噂であった。
ニンフ人にはどんな屈強な性豪でも達してしまう弱点がある、という話だ。
それは個体によって場所が異なるが、そこを攻められると、どんなニンフ人であろうと敗北せざるを得ないという。
もちろん、その真偽のほどはわからない。
だがニンフ人が人間に負け、『ダウナー』と呼ばれる奴隷階級に堕とされたものがいるのは事実だ。
フォルトナを奴隷にするつもりはないが、目の前の危機を乗り切るためにも、進一はその噂を頼りにするほかなかった。
そんな中、進一の決意と覚悟を知らないフォルトナは、進一の精を搾り取ろうと手コキを開始した。
最初は気持ちいいようにゆっくりと。しかし泣いて許しを請うように少しずつ、早く。
進一は快楽に耐えながら、何とかフォルトナの弱点を探そうと考えを巡らせる。
その為に、次のフォルトナの行動に備えが疎かになっていたのだ。

ズニュウゥッ!・・・

「はうわぁっ?!・・・」
進一の尻の穴にフォルトナの指が侵入したのだ。
全くもって予想外、理解不能の行動と、今まで体験した事の無い異物感に進一はパニックを起こしてしまう。
「ひぃっ!、はあっ!、抜いてっ!、抜いてぇっ!!」
反撃どころか、幼子のように泣くしかできない。

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