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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 30


『・・・ッ!?』

こともあろうに、レムリアはそんな爆弾発言とともに進一の唇にキスしたのだ。
その瞬間、フォルトナからあの暗黒のオーラが爆発的に広がり、周囲を支配する。
死んだ。今度生まれ変わるとしたら、もっと平和な正解に生まれたいなと進一が途方にくれていると。

「それでは失礼いたします、先生」
「わわっ!?ちょ・・・フォルトナ様っ!?」

フォルトナは必要以上に優雅な笑顔で礼をすると、進一の手をつかんで職員室を後にした。
職員室を後にしたフォルトナは、あふれる怒りを懸命に抑えつつ、『ある場所』に向かって歩き出す。
彼女の向かう先。それはやわらかいベッドのある保健室であった。
どうやら遅刻云々のことより、片付けねばならないことができたようである。
彼女にとっては早歩き、しかし進一にとってはちょっとしたダッシュ・・・
まだペ○スを握られていないだけマシだが、かなりキツい。
ヒィヒィ言いながら保健室に着いた途端、フォルトナは乱暴にドアを開け、その瞬間に進一は宙を舞っていた。
「わわわわわぁっ?!!」
いきなりの事態に進一は叫ぶ事しかできず、そのままトスンとベッドに落下した。
見上げるとフォルトナの顔・・・美しい笑顔が修羅のように怖い。
その表情でフォルトナは進一を見ながら、両手を組んで指をポキポキと鳴らす。

「覚悟はいいか、進一」
「・・・ふへっ?」
・・・覚悟って・・・覚悟って、何の覚悟っすかぁっ!!
理不尽な状況に慌てるしかない進一は、両手を前に突き出して手を振りながらフォルトナを止めようとする。
「フォルトナ様ぁっ!、一体全体どう言う事ですかっ!!。わっ、悪い事したなら謝りますからっ!!!」
これは天災だ。どうしようもない天災だ。
地震、雷、火事、親父・・・可愛らしく見えるぐらい天災だ。
「言い訳無用!」
死刑判決ってこんな感じかと言うような響きで、フォルトナの唇からそんな言葉が発せられた。

「進一は、私の物であるにも関わらず、浮気した!」
・・・うっ、嘘ぉっ?!
時間が、時間軸がズレてますって!
無茶苦茶だ!、いくらなんでもっ!!
理不尽なのは分かってる。
それを訴えたくとも、目の前の主人の怒りに火を注ぐ事になるのは明らか。
ユラリと近づくフォルトナが死神にも見える。
はははと乾いた笑いでその場を誤魔化すようにして、進一は後退りする。
しかしフォルトナの手は、ぎゅむと進一のペ○スを掴んだ。
「二度と浮気できぬよう、主人の私がとことん抜いてやる必要があるな」

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