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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 29

進一の頭を優しく撫でながらそう言うレムリアには、フォルトナの怒気に悪びれる様子は無い。
彼女の性格上、フォルトナの怒りに気づいていなく、単に弟が始めて彼女を家に連れて来たような気分なのかもしれない。
しかしフォルトナからすれば、彼氏の家で彼氏とその姉のラブラブぶりを見せつけられた気分かもしれない。
「小さいのに一生懸命腰を振ってくれて、孕ましてくれたいい子よ。久しぶりに見たら、少し男の子らしくなったかしら?」

レムリアのその言葉に、フォルトナから冥い焔が上がるような気が進一にはして、背中がゾワゾワと鳥肌が立っていくのが自分でも分かるぐらいだった。
フォルトナの怒りの理由は進一には理解できなかったが、どうやらヤバい状況なのは分かる。
フォルトナの怒りが爆発しないうちにと、ソロソロとレムリアから離れようとしたが・・・全く空気読んでいないレムリアがヒョイと自分の膝の上に進一を抱き上げてしまったのだ。


「せ、先生っ!?」
「ん〜♪大きくなってもこの抱き心地のよさは変わらないわね。
 ここもあの時とは比べ物にならないくらい硬く、大きくなっているし・・・」
「あうっ!?」

絶妙なタッチで進一の剛直をしごくレムリア。
童貞を失ったときとは比較にならない快楽に、進一の理性は思わずとろけそうになる・・・が。

「・・・・・・ッ!?」

ビュゴオオオオォォォ・・・ッ!!

フォルトナに視線を向けた瞬間、進一は快楽を忘れて死の恐怖にとらわれた。
そこには怒りを通り越して暗黒のブリザードをまとわせた修羅(フォルトナ)が立っていた。
顔は今まで見たことないくらいに優しく、穏やかだが、それが文字通り表向きの顔であるのは一目瞭然だった。
それにまったく気づきもしないで進一と戯れるレムリアは、結構大物なのかもしれない。

「れ、レムリア先生?今は仕事中ですのであまり人間とじゃれあうのは・・・」

どんどん広がっていく負のブリザードに、近くにいた教師がさりげなく注意・・・否、警戒を促す。
これにはさすがのレムリアも申し訳ないと思ったようで、

「あぁ、申し訳ありません」

と謝罪しながら、心底残念そうな様子で進一を解放することにした。
これでこの空気から解放される。周囲が安堵のため息をつきかけたその時。
レムリアはとんでもない行為に打って出た。

「それじゃあね、進ちゃん。機会があったらまた私を孕ませて・・・ね♪」

チュッ・・・♪

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