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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 24


友人の酷評をものともしないで、進一の剛直をこすり始めるフォルトナ。
衆人環視の中、種付けするつもりなのかと思った進一はさすがにあわてる。
夕べのような醜態を見せることは極力避けたかったのだ。

「でも・・・ホントに女の子みたいにきれいなヒトですね。
 私(わたくし)も早くこんなかわいい人間さんを迎えたいですわ」
どうやら彼女達はまだファームを持っていないようで、それぞれの外見通りの趣味らしく進一を評していた。
「進一、私の友人のシャスティ・イストリアルとアルカニーナ・ウォークシュレックだ。挨拶するんだ。」
進一にフォルトナが言う所の挨拶とは、正式の挨拶であろう。
ニンフ人には伝統の挨拶の作法があり、結構作法にうるさい。
友人同士なら乳房と乳房を合わせてハグすると言う軽い挨拶で、正式な挨拶なら同格同士ならキスと言う感じである。

ニンフ人同士で身分が違えば、軽い挨拶なら目下の者が目上の者の乳房に顔を埋めるように抱きつき、正式な作法なら両乳首にキスをする。
では人間とニンフ人はどうかと言うと、人間はニンフ人にとって家畜同然の身分なので腰より上へのキスは原則許されない。
従って正式な挨拶は、ニンフ人の性器にキスする事で、何か許しを乞う時には足の甲にキスする。
腰より上にキスを許されるのは、ある意味ご褒美であった。

だからこの場合、進一の挨拶は決まっている。

進一は体格の良い少女、シャスティの前で跪き、上目で彼女を見る。
彼女の下腹部は、彼女らしい奔放に伸びた恥毛に覆われていた。
「シャスティ様、橘進一でございます」
簡素な口上の後、恥毛を掻き分けるようにして顔を近づける。
この綺麗な割れ目も、究極の男殺しだと思うと恐怖を感じてしまうが、進一は躊躇せずそこにキスをした。
「流石はフォルトナの牡だ。躾が行き届いてるじゃない。」
「私がそんな粗相をする訳無いだろ?。そんなつまらん牡は選んでないぞ」

茶化したようなシャスティの言い方に平然とフォルトナが返す。
二人のやり取りを聞きながら、次に進一はアルカニーナの前で跪く。
「アルカニーナ様、橘進一でございます。」
そう言った後、彼女の柔らかく淡い茂みを掻き分けて割れ目にキスをした。
「ふふふ。進一君宜しくね」
アルカニーナの笑みを聞きながら、粗相無く挨拶できた事にホッとしながら進一は唇を割れ目から離そうとした。
だが思いもよらぬ事に、アルカニーナが進一の頭を掴んで離そうとしないのだ。

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