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地球卵
官能リレー小説 - SF

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地球卵 22

家や送迎車であれだけ豪華なのだから、学校もさぞかし豪華なのかと思えばさにあらず。
確かにフォルトナが通うだけあって大きな学校であったが、校門と校舎の間に噴水があるくらいで、他には特に彫刻があるとか変わったところはなかった。
庶民の進一にしてみれば、気抜けするもホッとする光景であった。
これ以上上流階級のぶっ飛んだ感覚を見せ付けられては、こちらまでおかしくなってしまいそうだったから。
しかしフォルトナの所有物である進一に、いつまでも気を抜いている時間はない。
安堵していた進一のペニスは、再び主人の手によってつかまれた。

「何をボーッとしている?主人である私を遅刻させるつもりか?
 ほら、さっさと私をエスコートしたまえっ」
「あたたたっ!?わ、わかりましたっ!
 わかりましたから、そこから手を離してくださいっ!?」

痛いのと気持ちいいので大変な中、進一はあわててフォルトナたちとバスを降りたのだった。
バスから降りて見たのは、数多く並ぶバスだった。
大なり小なり数々あって、中にはフォルトナの物より豪華な物や変わった形まで色々だった。
そして、そこから護衛やメイドを引き連れたニンフ人達が降りてくる。
彼女達は、人目で身分の高さが分かる程、究極までに美しい顔と完璧なまでの身体をしている。
その中でもフォルトナが屈指の存在なのだが、進一はこれ程までに美女揃いとは思いもしなかった。
実の所、ニンフ人は戦いと美を愛する民族である。
彼女達の美意識は単純、己の持って生まれた美を磨き抜く事にある。

従ってニンフ人は一切化粧をしない。
それは飾らずとも美しさを磨くと言う彼女達の美意識からきている。
服を着ないのも一緒。
装飾品すら着けず、己の肉体そのものの美しさを競う事こそニンフ人の美意識なのである。
そして、肉体の美しさを保つ為には運動が欠かせない。
美しさを磨き上げる為に身体を鍛え、鍛え上げた美しい肉体を誇示する為に戦う。
それが戦いと美を愛するニンフ人と言う事なのだ。
そのニンフ人達はまだ若い学生、殆どがフォルトナと同年代な訳だが、結構多くの者が種付け牡を連れている。

種付け牡も様々、筋骨隆々や美少年、背もまばらなら年齢層もまちまちである。
恐らく、主人達の趣味指向の違いでそうなっているのだろう。
そして、その多くが進一のようにペ○スを握られ、また首輪のリードを引かれて歩いている。
「結構、ファームを持ってる方が多いのですね」
進一の言う通り、庶民がファームを持つのは殆どが30歳を過ぎてからで、フォルトナのように15歳でファームなんてのは聞いた事がなかった。
多分、ファームを維持する資金の問題かもしれない。

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